株式投資で資産形成・心構え編10
2013年12月4日
僕は、7年くらい前から投資を始めていて、今まで投資した総額の3分の1を、サブプライムローンが出て来る前、日経平均株価が18000円の時に投げ入れています。
で、その後にリーマンやらいろいろ、未曾有の危機がやってきて平均株価が半分になったわけです。
そして今現在の成績がどうかというと、元本の、およそ1.5倍です。
こんだけ最初にやらかしておいて増えているとはどういうことか。
早々に損切りをして、時間をかけて挽回したのでしょうか?
違います。
僕は7年間、一度もマイナスの状態で株を売ったことはありません。
資産運用でも、資産形成でも、その資産を増やす、または減らさないために、3つの要素があります。
それは「複利」「分散」「リバランス」です。
今回はこの3つを説明します。
まず複利というのは、元本だけでなく、今までの利息にも利息がつくことをいいます。
銀行の利率は単利といいます。これは元本にしか利息がつかない。
利率が年1%だと、一年後10000円が10100円。二年後10200円、といった感じです。
複利の場合同じ1%だと、一年後は10100で同じですが、二年後は利息にも利息がつきますから、10201円となるわけです。
短期間ではそんなに差はありませんが、時間をかければかけるほどその効果は上がります。
50年後単利では15000円ですが、複利では16446円です。
また利率が少しでも上がればその効果はより顕著になります。
8%50年では、単利50000円。複利469016円です。
投資でいえば、売却益や配当金なんかの再投資がこれにあたります。
分散は、資産運用でいえば、債券や株式、国内や海外などに資産を振り分けることですね。これはわかりやすいので説明は省きます。
資産形成でいうと、時間の分散にあたります。
買った株はすぐに上がるかどうかわかりません。買った一年後には下がっていることもよくあります。そんな時は、その間に得た配当金や収入で新たに得た投資資金を使って買い増しします。
こういうことで平均買い付け額を下げていきます。
最後にリバランスです。
資産運用では、まずそれぞれの投資比率を決めます。日本株50%、米国株50%といった具合です。
で、これが大きく動いた時、例えば日本株39%、米国株61%となった時、米国株を売って日本株を買い、50%ずつに戻します。
これ簡単にいうと「安く買って高く売る」なんです。 なので資産形成の場合は、高くなった銘柄を売って安くなった銘柄を買う、と理解してもらえば良いでしょう。
この「複利」「分散」「リバランス」の3つを、同時に、フル回転させるのが資産を増やすコツです。 これさえできれば、たとえバブル崩壊直前に日経平均株価に投資したとしても、とっくにプラスになってます。
2022年追記:
『複利・分散・リバランス』これだけでも持って帰ってもらいたい。
おそらくこの3つが投資においてメインエンジンとなることは、未来永劫変わることはない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?