株式投資で資産形成・心構え編8
2013年11月30日
資産形成は、長い旅です。年齢や年収や家族構成や考え方などで、ライフプランは十人十色なのですが、僕の考える基本となる資産形成の順序は以下のとおりです。
1・働いて投資の資金を作る
↓
2・投資をしつつ日々の生活費は働いて稼ぐ
↓
3・目標額達成
1の時点では生活費と投資資金の両方が必要なので、しっかり働く必要があります。
2では、必要な収入は生活費のみになり、少し働く時間を少なくできます。
実際は、2の段階に入っても引き続き投資資金を働いて稼げばその分早く目標額達成に近づきますので、どうするかはその時の個人個人の希望や状況によります。
さて、このように長期間で進める資産形成ですが、最低限の目的はなにかというと、働けなくなったあとの生活費の確保ですよね。
そこに自分のライフプランを土台として目標額にプラスαし、設定していくわけです。
これによって、早いに越したことはないけれど、最低限、自分はどれくらいのペースで資産を作っていけば良いかがわかります。
今回はこれをふまえて、株に投資したら十中八九経験することになる「隣の芝生は青い」との戦いについて書きます。
株式市場にはいろいろな指標があります。代表的なのが「日経平均株価」。1部上場企業の中から、多分東証あたりが選んだ225銘柄をどうにかした指数です(どうでも良いことなのでよく理解してません)が、時に、自分が買った銘柄が下がっているのに日経平均株価などが上がっている時があります。
あるんです。
ある日の昼下り、ちょっとヤフーファイナンスをみたら日経平均がすごく上がっていたので、ヒューと口笛を吹きながら自分の証券口座を見てみたら、持ってる銘柄全部下がってた、と。
初体験時はきっと心臓がキュッとなることでしょう。
しかし、ここで良く考えてみましょう。
まず日経平均なんかはあくまでも一部の銘柄をなんかした指数です。全体で見れば活況な市場でも一部分は沈んでいるなんてよくあることです。
個々の銘柄で見れば、動きはバラバラです。しかも面白いことに、大体普通に誠実にやっている企業であれば、低迷していてもある日突然目覚めて全体に追いついたりします。
それと、重要なのが、僕たちの目的は、目標額の達成であって、平均に勝つことではない、ということです。
先ほどライフプランの話をしましたね。目的はあくまでもその設定した人生に必要な資産の確保なんです。極端に言えば、平均に負けたって良いんです。
個別株である限り、どうしても市場平均とは異なる動きをして、僕たちを揺さぶります。これだけはどうにも避けられません。
この揺さぶりから逃れるために、指数に連動するインデックスに任せたくなってしまうところですが、前述したとおり、投資の成功の条件の一つが「どんだけ下げても持ち続けること」です。これは他が上がっているのに停滞していることも含みます。
この状態に耐えられる土台となるのがその企業にかける想いなんです。これが無ければまず耐えられないと思います。
そんなところが理由で、僕はインデックスではなく、自分の脳みそ通して選んだ個別株をすすめます。
日経平均株価などの市場平均は関係ないし、勝たなくても良いし、気にしなくて良いんです。
自分の資産がきちんと積み上がっていけばそれで良いのです。他人と競争しているわけではありません。
逆に想いが無くても評価損に耐えられるよ、って人は、インデックスの投資信託で十分です。今日にでも積み立てを始めましょう。
2022年追記:
良いこと言ってるね。
他人との競争じゃねーんすよ。
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