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学び始める。【HTLV-1キャリアでもある私】回想・・18

HTLV-1について、学んでみようという気持ちになってきた。

ウイルスに関する本を読むことにした。本屋さんに行くと、ウイルス関連の本が平積みになっていた。たくさんの本が出版されていた。その中で『感染症の世界史』(角川ソフィア文庫 石 弘之著)を購入した。ウイルス、細菌、感染症の歴史が盛り込まれている内容である。夢中で読んだ。全く知らないことだらけであった。たくさんのウイルスや細菌が存在して、世界中でたくさんの研究者が、いろんな角度から果敢に研究に挑むお姿はカッコいいなぁと感銘をうけた。
 
HTLV-1についてオンラインや、YouTubeで研究者の 講演会も視聴するようになった。とても難しいが、素人でわからないなりにも、ご研究されている方向性を知る機会であることは有難い。
図書館にも行った。気にして探すと、本棚にHTLV-1について触れている本もあって驚いた。図書館はよく活用する。お馴染の本棚に、まだ出会ってなかった関心のある本がここにあった!と見つける感覚が好きだ。その内容に収穫あれば なおさら嬉しい。

体の働きについて、常に「どうして?」という疑問が湧いてくる。基本がわからない。まずは体の仕組み、血液の役割、免疫について。小・中・高校の「生物」へ戻ってみたり。ちゃんと理解していない事が多い。忘れてもいる。言葉の意味が分からない事もある。時には漢字が読めないところからも始まる。
TVアニメ『はたらく細胞』も役立っている。アニメで描ける可能性って凄いなあ・・と感動しまくった。


私には難しいけれど、少しずつでも「わかるということ」が楽しくもなってきた。何気なく当たり前にある自分の体。驚くほど緻密に働いていることを知ると、自信が湧いてくるのも不思議だ。それからは「私って存在は、なに・・。」と問いかけ始める。人体といっても内面がある。体があってこそだが、体の枠さえ超えてゆく内面の広さ、深さをわかりたいと感じるようにもなった。私は、人間なのだ。
それがわかれば、強くなれるのかも。病や死に怯えて生きるのは嫌である。どうしたら、穏やかにいられるのだろう・・。「強くなるために」とか「穏やかになるには」と常に考えることではあるが、ハウツーを追い求めるにも疲れてきた。それでも「どうすれば・・」と、なかなかその域から抜けられないが。。

HTLV-1について生涯研究に向き合われた、研究者の方々の足跡もちゃんと知りたいと感じた。後に続く、今の研究者の方々は大変なご存在ともわかってきた。キャリアである私は、支えられている一人である。 世界でも日本のなかでさえ、まだまだ知られていない病なのだから、HTLV研究者の方々は少数だとわかる。現に専門医にお会いすることがどんなに大変だったか! 研究の先生たちは、もっと世の中に知られて良いはずである。


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厚労省が2018年に製作。啓発ポスタ―に、アニメ『働く細胞』の
ヘルパーT細胞さんがご活躍!! リンクを貼らせていただきます。

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©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction



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