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自分を何かに没頭させる 鬱々とした気持ちを追いやるための私の方法

最近あまり調子が良くない。というか私の場合、調子の良い時の方が少ないので通常運転とも言えるが、それでも気分が塞ぎ込むのは心地の良い状態ではない。

こういう時、人は皆どうしているのだろうか。映画を見る? 人に会う? それとも美味しいものを食べたり好きなものを買ったりして気分転換するだろうか? 旅に出る人もいるかもしれない。

でも、そのどれもやる気が起きない時ややりたくてもできない時はどうしたらいいのだろうか。実際、今は時勢的にも自由に娯楽を楽しむことが難しい。また、気分転換にはお金がかかることも多いので、落ち込みやすい私はそうあまり頻繁にこれらの気分転換をできないのも事実である。

そんな時にうってつけなのが、自分を何かに没頭させてしまうことだ。「余計な思考」が入り込めないように、ある程度の集中力を要し夢中になれるものがいいと思う。

鬱々とした気持ちを一時的に忘れられるならどんなことでもいいのだが、その後の代償が大きすぎる没頭行為、例えば暴飲暴食・かりそめの恋愛・散財行為等は除くこととする。あくまでも健康的で持続可能な方法を考えたい。

それでは早速、私が実際に効果を感じられたものについて話していこう。

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1. 料理 〜五感に身を委ねる〜

私は料理が好きである。特にしんと静かな真夜中に今すぐ食べるわけではない料理を作るのが好きだ。創作というか瞑想というか、マインドフルネスになれる気持ち良さがあると思う。

それは料理が、思考以外の五感をフルに稼働させる行為だからではないかと思っている。いろんな食材の感触、鼻腔をくすぐる匂い、じゅうじゅう、ぱちぱち、ぐつぐつ……と変化していく調理中の音。自分の味覚を研ぎ澄ませて味を調整し、美しい見た目に整える。

とにかく自分の感覚をフル稼働させられるので、余計な思考がどこかへと行っていることが多い。そこそこ時間のかかる煮込み料理やお菓子なんかが特におすすめだ。

料理は一度に五感全てを使うので高い没頭感を得られるが、好きな匂いを嗅ぐ、波の音や小川のせせらぎなど心地の良い音を聞く、ろうそくの火が揺れるのを見る、など五感のどれか一つを使うのでも結構リラックス効果があると思うので是非試してみてほしい。

2. 運動 〜心拍数を上げる〜

続いて、運動。これはもう様々な論文などでその効果が実証されているので、ことさら述べることもないのだけれど、鬱々とした思考のループに入った時「もう、おしまい!」と自分に区切りをつけるために意識的に運動するようにしている。運動といっても今私がやっているのは軽い筋トレなのだけど。

それでも、じんわり汗をかき心拍数が上がるとさっきまでの鬱々とした気分はどこへやら。汗が引くのと同時に心地よい爽快感を感じている。おまけにこの運動、代謝を上げ痩せやすくしてくれるというおまけまでついてくる。

多くの人がそうであるように、始める前は私もあまり気乗りしない。だけど、終わった後の爽快感と得られる効果を知っているので「さあ、やるか」と思うのである。

3. 文章を書く 〜思考の別利用〜

それから文章を書くのも結構気分が良くなると最近 note を始めて気づいた。一見頭を使っているように思えるが、文章を書いている時には「悩み」ではなく「文章構成」について思考しているので、一定時間悩みから解放される。

おまけに書きながら思考が整理されていくので、書き終わった後にはすーっと心が軽くなっている。毎日まとまった量を書き文章力を磨きたいと思っているところなので、トレーニングがてらこれからも書いていこうと思う。

4. 手先を動かす

最初に挙げた料理もここに入るが、鬱々と思考している時は頭ばかり働いていることが多い。なので、手先を動かしてみるといいと思う。例えば、デッサン、塗り絵、刺繍、編み物、アクセサリー作りなど。

せっかくなら自分が欲しいと思っているものを作るといい。スマホケース、新しい夏用のアクセサリーやワンピース、ちょうど買い替えたいと思っていたカーテンとか。自分が使うんだから思いっきり自分好みにしたい。素材はこれ、色はこんな感じ。そんなことをあれこれ考えていると悩みが消えている。

まあ実際は、最初から既製品のようにうまく作ることはできないし、プロのような絵は描けない。なので歯がゆくなってしまうこともあるのだが、あくまでもこれは気分転換。完璧を求めず、やっているうちに腕が上がればいいよね、くらいの気楽な気持ちでその過程を楽しむのがいい。

5. 勉強 〜エネルギーの変換〜

鬱々とした気持ちをそのまま勉強に利用するという手もある。実際私はこの方法で、今年の冬の辛い時期を切り抜けた。

2020年の暮れから2021年の1月、私は深いうつ状態にあった。毎日布団の中にいることしかできず、食事やお風呂といった最低限の生活もうまくできなかった。
でも、ふとした瞬間に思ったのである。「鬱々とした時間ってもったいないよな」「この負のエネルギーをそのまま勉強に利用したら、ものすごく成長できるんじゃないだろうか」と。というか実際のところ、何か勉強にでも没頭していなければ辛くて辛くて仕方なかったのもある。

そういうわけで、私は英語学習(TOEIC)を開始し、約3か月でそれまで605点だったスコアを700点にまで伸ばした。
勉強している間は辛い現実を忘れることができる。忘れたいから勉強する。その繰り返しがスコアアップという形で実を結んだ。ただ落ち込んでいただけだったら今も何も変わっていないかもしれない。
でも勉強に没頭したことでスコアという結果と、同時に始めたTwitterでたくさんの勉強仲間を得ることができ、随分と世界が広がった。

だからあなたも、もし、今鬱々として辛くてたまらなかったら、ぜひ何か自分の興味の持てそうな分野の勉強をしてみてほしい。半年後、いや、1か月後には視界が変わってくるかもしれないから。

ちなみに私は、今も英語学習を続けていて、次は800点を目指している。勉強にあたり集中力の維持など様々な壁にぶつかってはいろいろと試行錯誤してきたので、その辺りもまた別の機会に書けたらと思う。

それでもダメな時は

それでも人間なので、どうにもこうにも力が湧かず元気になれないことがある。そういう時はとにかく寝る。これに尽きると思う。

私はよく自分の頭をスマホのバッテリーに例えて考える。
鬱々と心が重く同じことを思考して元気がない時をスマホに例えるなら、たくさんのブラウザやアプリを開きすぎてうまく稼働しなくなっている状態だと思う。そしてスマホがフリーズしたらどうするか? アプリやブラウザを閉じて、電源を入れ直すと思う。

人間も同じじゃないだろうか?
ぐるぐると重たくなってしまった思考は閉じて、目をつむって眠ってしまおう。そして起きたら、いくらかすっきりしているんじゃないかと思う。

以上が、気持ちが塞いでしまった時の私なりの方法だ。
1から5までの方法に共通していることは、余計な思考を「没頭」という行為で消すということ。ぜひ試してみてほしい。そしてあなたの方法も教えていただけたらとても嬉しく思う。

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