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50人が楽しく学べた“食クエスト” SOZOは終わらない⁉企画の裏話シリーズ#3

2023年10月7日、岩見沢市の駅横にて開催されたイベント”SOZO”。

10代のお祭りをテーマに様々な企画がブース出店を行ったこのイベントに、私たち社会連携サークルきづき・きずきからは3つの企画が出店しました!

今回の記事では、イベントの裏話を伺いながら、北海道大学社会連携サークルきづき・きずきがどんな取り組みをしていたのか?メンバーがイベントを通じてどんな気づきを得たか?ということについて、探っていきたいと思います!(第三回!)


“SOZOして繋ぐ!食クエスト”を探っていこう。

今回は、”SOZOして繋ぐ!食クエスト“の企画運営を担当した岡田さんに代表してもらいお話を伺ってまいります!

名畑:岡田さん、こんにちは(14時)。

岡田:こんにちは~。

名畑:まず、読者の方に向けて簡単な自己紹介と、最近想像したことを教えてください。

岡田:はい。北海道大学法学部2年の岡田です。えっと出身は石川県です。

想像したこと…、あっ最近、お菓子の由来辞典みたいなのを見たんです。カステラってポルトガルから伝わったと思うんですけど、もともとスポンジケーキがカスティーリャ王国で生まれていて、それが「カスティーリャ王国のお菓子」っていう名前でポルトガルに伝わったのが由来と書いてあったんですよ。それで、カスティーリャ王国に思いを馳せたりしました。

名畑:なかなか特殊なこと想像されてますね(笑)。

ちょうど食べ物の話も出ましたので、本題に。

 

どんな企画だった?

名畑:今回の企画は”SOZOして繋ぐ!食クエスト”でしたね。通称「食クエスト」は、以下のような企画でした!

SOZOのイベント会場全体を遊びの場とした企画が食クエスト☆

参加する方はスタンプ台紙を受け取って、会場内に隠された食にまつわる「5つの試練」を探します。想像力を働かせて、それぞれの試練をクリアすることで、食にまつわる知識やアイデアが得られる!そんな体験を提供しました。

スタンプを集めると、キャラクターの装備品が増えていくデザインでした

フードロス問題の解決に貢献する企画が出来ないかな?でも、お説教臭い内容にするのは面白くない…、では、楽しい体験を通じて、いつの間にか学びを得ている仕組みを作ろう!

そんなアイデアをキッカケに生み出された企画でした!

果たして楽しさと学びの両立は叶えられたのか!?

では、聞いていきますっっ!!

予想のつかない冒険だった!

名畑:イベントの企画運営を今回メインで担当するということで、不安だったこと、楽しみだったことはありましたか?

岡田:うーんそうですね。じゃまず不安だったことかな。

今回の場合、“SOZO”イベント自体が今年初開催のものだったので、前年度何人訪れたか?という記録がない分、本当にこの人数分で用意してお客さん来るのかな?みたいな不安はありました。

SOZOイベント自体、今年度が初めてのものでした!

名畑:なるほど。逆に楽しみだったこととかありますか?

岡田:はい。楽しみだったことは、きづき・きずきの企画の他にも色々な企画が出店すると聞いていたので、面白そうだなと思っていました。どんな企画になるのか想像つかないものもあって、当日見るのが楽しみでした。

それと、昨年参加した“あそびプロジェクト”では家族連れが多かったのですが、”SOZO“は10代を集めるのがメインテーマということで、10代が集まったらどんな雰囲気になるんだろう?みたいな楽しみはありました。

名畑:うんうん。 ありがとうございます。

楽しませるためにはアイテムを!

名畑:では、イベントの準備段階の話を聞きます。ざっくり、今回の企画の準備はどういう日程でどんなことを準備してきましたか?

岡田:“SOZO”の話が来たのが7月の中旬ごろでしたね。 自分がこの企画をやると決めたのが本番の大体2ヶ月前かな。まずは、(イベント全体の)パンフレットに企画紹介を載せる作業から始まりました。そこから企画について、週1回ぐらいでミーティングして、印刷物を準備したり、工作物を作ったり。

名畑:そうだね(私、名畑も食クエスト企画の主担当者でした)。

岡田:「いわみちゃん」の使用許可を出したのが8月くらい。

名畑:そうそう。今回の企画では、岩見沢市の公式ゆるキャラ「いわみちゃん」を企画内に登場させようとしたので、市に使用許諾をとる必要があったんですよね。なかなか無い経験でしたよね。

岡田:そうですよね。許可がないと次に進めない行程が多いとわかっていた分、そこ早めに動けたのは良かったなって思います。

名畑:岡田さん的に準備でここが大変でしたっていうことはありますか?

岡田:準備でここが大変だった…。結構やること多かったですよね。

名畑:多かったね(笑)。

岡田:楽しく学べるという企画コンセプトがあったので、フードロスという硬い問題にいかに興味を湧かせて、やりたいと思ってもらえるか?をよく考えました。結果、ただのクイズにとどまらず、遊べるモノを作って、それで遊んでもらうアイデアが出たんですよね。その分作るものややることが増えて用意するのが大変だったなっていうのは感じました。

冷凍保存に適しているか食材を仕分けるゲーム
牛を育てるための穀物量を想像するゲーム

名畑:実際に触って遊べるようにモノ作りの行程を増やした分、一つ一つにこだわりすぎると時間が無くなってしまうから、どこに注力してどこをある程度妥協するか?みたいなバランスも大事でしたね。

 

想像よりも小さなプレイヤーたち

名畑:イベント当日は、最終的にどのくらいの方が参加されたでしょうか?

岡田:最終的に45組の方がスタンプ台紙を買って参加してくださいました。SOZOイベント全体の参加者数を考えても、結構な割合の方が参加してくれたかなと思います!

名畑:そうですね!

参加した方々の様子を見て、今回の企画で達成したかったことは叶えられたと思いますか?

岡田:半分達成できて、半分達成できなかったなと。

中高生が学べるような難易度設定にしていましたが、10代のお客さんが思っていたより多くなかったので、“ターゲットに”楽しく学んでもらうのはちょっと達成できなかったかなと思います。

でも、小学生世代の子が親御さんと参加してくれることは多くて、「へー!牛ってこんなに食べるんだね~」とか会話を聞いていると、楽しみながら親子で一緒に学ぶ形にできていたと思います。その点、かなり目的達成できていたんじゃないかな。

名畑:印象的だったお客さんの様子はありました?

岡田:そうですね。 親子参加が多かった分、大人だけで参加された方は結構印象的でした。「いい時間になりました、ありがとう。」とか「楽しかったです、これ意外でした」みたいな風に言ってくれたので、子どもから大人まで楽しめる結果になったかなと思いました。

名畑:確かにそうですね。「楽しんで学ぶ」を叶えられたことは大きな成果と私も思います!

 

協力も醍醐味だよね

名畑:当日のイベント運営で臨機応変な対応を必要とする場面もあったと思います。教えていただけますか?

岡田:色々ありましたよね。

まず。ミニゲームの中でペットボトルに水を汲んで遊ぶものがありましたが、その水をすくう容器が小さくて、ペットボトルが入らないから急きょ手を加えたっていうこともありましたよね。

名畑:ありました。急遽、自分の飲み物として用意していたコーヒーのボトルをガブ飲みして空にして、コップの形に切って使えるようにしました。*もちろんちゃんと洗浄しました。

ペットボトル満杯に水を汲むと、日本人の平均的な食品廃棄量の重さ分まで水が抜けていく~という体験ができるミニゲームでした。

岡田:あと、一番の対応は終盤2時間での配置換えですね。

本来は会場内を探し回りながらできるというのが面白いポイントだったのですが。見つけるのが大変っていう声が複数出てきたので受付ブースの隣に全ミニゲームを集約させて、探し回る行程を全カットしましたよね。

名畑:そうですね。 でも、そうしてから結構お客さんが入りやすくなった感じはしましたよね。 この企画で具体的にどう楽しめるよっていうのが、一目でわかりやすくなった効果があったのでしょうね。

ミニゲームを集約したことで、体験内容が伝わりやすくなった。

岡田:逆に、ちゃんとスタンプラリーとしてミニゲームがばらけていた時は、きづき・きずきで出していた他企画のブース近くにあるミニゲームの効果でお客さんがそれらの企画にも足を運ぶ動線ができていたみたいです。「ミニゲームが近くにあった時はすごく助かった!」と、きづき・きずきメンバーから言われました。

始めは、サークルメンバーの別企画ブース内にミニゲームを設置するなどしていた。

岡田:スタンプラリーの形にすることで、お互いのやりたい企画をしつつ協力し合うという、きづき・きずきらしい協力の仕方ができたんじゃないかなと思います。

名畑:そうですね。

企画の旅路を振り返って

名畑:今回の企画を通して、岡田さんが新しく気づいたこと・築いたことを教えてください!

岡田:まず築いたこと。実はこのSOZOイベントの準備期間にきづき・きずきに新メンバーが入ってくれていました。その子とやる初めてのイベントとなりましたが、一緒に準備する過程を経て、その新メンバーと他のメンバーの良い関係性を構築できたんじゃないかなと思います。すでに元からいたような感じで(笑)。

名畑:もう溶け込んでいるからね。

岡田:新しく気づいたこと、というより学んだことですが。

私は計画を立てるのがもともと得意じゃなく、立てられた計画に沿ってやることが結構多かったんです。今回のイベントで名畑さんとしたミーティングでは、名畑さん自身、イベント運営は初めてなのにこういう風に進めようという計画を見える形で一緒に立てくれて、その立て方が私にとってすごく勉強になりました。

名畑:おお。

共有ファイル上にて計画立てなど行った。

岡田:なんか本人を前に言うのもヨイショしてるみたいなんですけど(笑)。
相手に伝えることを前提として、決まった内容のメモを取ったり、目で見て分かる資料を作ったり。ミーティングとの向き合い方という面で、こんな方法があるんだなと。そうした方がずっと効率的で、やりやすいなと気づかせてもらいました。

名畑:ありがとうございます。ぜひ取り入れてください(笑)

最後の質問になりますが。これから岡田さんがやっていきたいことなどあれば教えてください。

岡田:はい。今回のイベント全体を見て、イベントに中高生を集めることって、想像よりもすごく難しいんだなと感じました。今、きづき・きずきでも若者の場づくりをテーマとした取組みを考えているので、どういうものが若者世代を食いつかせられるのか?とか、参加したくなるのか?ということを考えたいです。それが今後の活動でも役立つんじゃないかなと思うので。

名畑:そうですね。難しいことだと思いますが、今後の岡田さんのクエストですね! 岡田さん、ありがとうございました!

岡田:ありがとうございました!

SOZOは終わらない!!

 編集者コメント:
今回は2023年10月7日に開催された"SOZO"イベントでの"SOZOして繋ぐ!食クエスト"企画について裏側を聞くことが出来ました☆彡
想定していたターゲットとズレてもお客さんに楽しく学んでもらえたという成果は、こだわりあるモノ作りが活きたのかもしれませんね!

イベントが終わり…。

これで、”SOZO”イベントに出店した3企画すべてのインタビューを終えることができました。「どうやってお客さんを集めるか?」「どうやって企画趣旨に沿った体験をしてもらうか?」というポイントが共通して語られましたね。

私たち、社会連携サークルきづき・きずきでは、各々の好きなこと・やりたいことを実現しつつ、それを社会に繋げていこうとしています。だから、今後の活動でもSOZOは終わりません!お客さんの感情や行動を"想像"し、自分たちのやりたい企画を"創造"していきます★

と、終わる雰囲気を出しているものの…、裏話シリーズはまだ続きます!

次回は、"SOZO”と同時開催されていた北海道教育大学岩見沢校でのイベント"あそびプロジェクト"で出店した企画にインタビューしていきます!ではまた!(もうちょっと、続く)

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