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新卒一社目はガチャである

今日は、仕事について。私と同じ若手社会人、特に今仕事がしんどかったり悩める方々に向けて書いてみます。

私は新卒で入社した会社を1年半で退職して、大学時代の友人が一足先に参画したベンチャー企業に今年転職しました。今の会社では、感情を記録しながら心のセルフケアをするアプリを作る事業部に所属しています。入社して最初の私のミッションは、アプリのユーザー候補にインタビューをして「これ欲しい!」という声を一定数集めること。インタビューでは私の友人知人にも多大な協力をいただきまして、アプリに意見をもらうと同時に、今抱えている生きづらさがあればそれについて伺い、アプリがどうやってその生きづらさ解消のお手伝いができるかを考える材料にしました。

で、私と同世代であり何かしらの生きづらさを抱えている若手にインタビューをする中で、何人かから出てきたのがこんな声。

仕事ってこんなはずじゃなかったんだけどなあ。期待しすぎてたのかな、こんなもんなのかな、適応できていない私が悪いのかな、それとも私の環境の選択が間違っているのかな。
毎日、生きるのに必死。仕事量が多すぎてずっと仕事している。なんのためにオフィスに行くのかわからない。入社前にやりたいと思ってい仕事をやりたいと言いながらできる見込みがないのことに焦る。
上司が仕事できないと詰めてくるのがしんどい。仕事を楽しいと思えたことがない。向いてないなー、って毎日思っている。しんどすぎて泣きながら家に帰る日が続いている。
何度先輩に直接伝えても、自分がされて嫌なことをしてくる。この先輩の下にいる限り私はずっと悔しい思いをしていくのかと思うとしんどい。
仕事を頑張れない自分が嫌で仕方ない。私だって本当はもっとやりがいを求めて仕事できるはずなのに、、

わかる〜〜っていう人いますかね。私はこれらの声に強烈に共感する一人です。新卒一社目時代は、仕事に熱狂できない自分が嫌いになったり、なかなかうまく付き合えない先輩と対峙したり、漠然としたここじゃない感を感じることがありました。

「仕事が楽しくて仕方ない」というような友人の投稿をみては、同じ人間とは思えず自分に欠陥があるような気がして凹みました。決してバリバリ働くことは義務じゃないんだし、そこそこの楽しさでゆるゆると働ける事務職探すか専業主婦になろうかなと、キャリアをはなから諦めて楽になろうかと考えたこともありました。(決してこっちの道が楽だとは思っていませんが、とりあえず今の環境から逃げたいがための言葉だったと思います)


そんな声に対して、転職した今の私が思うのは、新卒一社目ってガチャ要素多すぎ!一社目で自分に合う方が奇跡でしょ!悲観的になるのは早くない?ということ。

(新卒一社目をガチャにしない方法もたくさんあります。ガチャにしないために行動して一社目から精度の高いマッチングを成し遂げた人も多くいると思います。素敵すぎます。でも、今回はそれをせずに社会人になった私のような迷える若手にメッセージを送りたいのです。)

配属が選べない・上司が選べない・長時間労働必須・なんなら会社の様子も聞いていたものと違うぞ。ありますよね。でも、私たちは置かれた場所で頑張ろうとします。自分で選んだ場所だし頑張らないとあかんでしょ、仕事の本質はどこでも同じだからここでも頑張らないと、と半ば義務感を持って仕事へ向かいます。その姿勢はいつであれどこであれ大事なものですが、心が疲弊するほどに感じる仕事への合わなさは、あなたと環境のミスマッチによるものかもしれません。あなたも環境も悪くない、ミスマッチなだけ。就活は結婚に例えられたり、マッチングという言葉が使われたりしますよね。そういうことね、って私は身をもって納得しました。

ただそれに気づくのが難しいのが新卒入社の若手。客観性がなさすぎる。

「え、私がされてるこれってパワハラなの?」「こういう働き方当たり前だと思ってた」「バイトとか学生生活は楽しかったのに、社会人になって仕事が楽しめない自分がダメなんだと思ってた」

しょうがないじゃん。だって一社目だもん。だから、お節介であること承知で私は外から言いますよ、同じ人間でも環境が違うと結果も違うぞ、と。私は転職して、これだ!ここだ!と思いながら前向きに、精神状態抜群で働いています。同じ人間だけど、環境が違うだけで、別人になったみたいです。(と言いながら、別人ではなく本来の自分が戻ってきたような気持ちでいっぱいです。)

だから、涙が出たり、心が消耗するほど自分に合わないと思ったら、積極的に環境を変えてみませんか。環境を変える手段には、転職が一番に浮かぶと思いますが、異動を打診してみるとか、会社の第三者に相談してみるとかそういうことも含まれます。変えるためにはきっと痛みを伴うけれど、誰も頼んでいないのにしんどい環境で自分を痛めつけながら頑張り続けるのよりは、未来がある痛みじゃないかな、と思うんです。自分の職業人生、自分で決断できます。入社三年経ってなくてもいいんです。どうにかなります。私が見る限り、会社辞めたり異動した人たちは新しい環境でどうにかして生きてます。それに、もし次がダメだったら、その次を作り出せばいいんです。

一社目の経験はどんなものであれ糧だと思います。私は、転職活動時にお世話になったカウンセラーに「入社一社目できつい経験ができたのは貴重なことですよ!経験は選べないですからね」と言われて、しんどかった経験も前向きに捉えるようになりました。人一倍、自分に合わない環境を経験したからこそ、より良い次の選択に活かせるはずです。

これを読んでいる人が転職など環境を変える行動をするならば、縁の要素もあるけれど、その中で必然だなと言える選択ができることを祈っています。

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