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続々・ELAC BS312の愉しみ サブウーファーのクロスオーバー合わせ

ELAC BS312の低音を補強するため、サブウーファーとしてKEF KC62を導入した。

それから3ヶ月半ほど経ち、クロスオーバー周波数を色々と試す日々が続いた。
それこそ、思いっきり周波数をダブらせて、低音を補強してみたり、
スピーカーのバスレフポートに詰め物をして、低音はなるべくサブウーファーに受け持たせたり。

でも、結局良かったのは、スピーカーには通常通りに働いてもらって、
ロールオフしている周波数より下をサブウーファーに受け持たせる、という、
ごく普通、当たり前の設定だった。
何事も、オーソドックスに。
変にイジらないほうが良い、ということのようです。

そうすると、スピーカーで低音が弱くなる周波数(うちでは42から43Hzくらい)から下を、自然とサブウーファーが持ち上げてくれて、
低音がダブつくこともなく、下(20Hz弱くらい)まで伸びてくれる。

クラシックの極低音や、ウッドベースの最低音が出てきても、音が細ることなく出てくる。

このくらいの周波数だと、定位感があまり無い領域なので、サブウーファーの置いてある位置とは逆で定位すべき音でも、
ちゃんとそこから音が鳴っているように感じる。

定位というのは、指向性の強い、高めの音が担っている、という、
よく言われている説明通りの現象がウチでも確認できて嬉しかった。

ところで、そもそも周波数合わせはどうしているのか。
実は、全然お金をかけていない。

最近のスマホは便利で、周波数測定アプリが沢山ある。
たとえば、『Spectroid』とか。とても重宝している。

それに、YouTubeを探せば、低音域から超高音域まで、スイープで音を鳴らしてくれる動画がたくさんある。
耳年齢チェック動画なんかでも、使えるのが結構ある。

周波数スペクトルが測定できるアプリをダウンロードし、リスニングポイントにスマホを置いて、
動画を流しながら、スペクトルが(部屋のクセは別にして)ある程度フラットになるように、
音量やクロスオーバー周波数を調整する、というのを、地道に繰り返して、設定を追い込んでいった。

最後は、好きな曲や、ベース音が大事な曲を聞きながら、自分の耳に不自然に聞こえないように設定を微調整。

そんな感じで、まぁこんなところかな、というポイントを探っていった。

これをやってる間は、音楽を楽しむというよりも、音質を聴き込む、という感じで、あまり楽しくないのだけど。
あぁ本末転倒だよな、と思いつつ、気の済むところまで。

そういうところも含めて、楽しんでいるといえば楽しんでいるのかも。
趣味ってそんなもんですかね。