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それは違うと言ってくれ

「だけどさ、雑音だってお前を作ってるんだよ」
――夜のピクニック 恩田陸(新潮社p144)

こんばんは。今日から坂口安吾の堕落論も並行して読み始めました。
本を読む人の中で、何冊か並行して読む人ってどのくらいるんでしょうか。

今日書きたいのは、

「時々でいい、何かを生み出す会話をしたい。」

ということです。

1.「それは違う」と言ってほしい

最近自分がする雑談って、
相手のエピソードを聞く

リアクションする

関連する(してなくてもいい)エピソードを披露

以下繰り返し

という流れが多いことに最近気が付きました。


学生間の議論でもそうなりがちだったりします。あくまで私の体験では、ですが。
私はこう思ってて。

あ、それありますよね。私はこう思ってます。

うんうん確かに。そういえばこういうのもありましたよね。

以下繰り返し


なんだかなあ…と思っている自分がいます。

こういう流れの話をしているとき、頭の中では
「相手のエピソード(意見)への上手くて肯定的なリアクション」と
「自分の次の関連エピソード(意見や事例)」
を探しています。

もうこれって、ただ自分のもっているものを引っ張り出す作業じゃないですか。会話を通じて何か新しい発見ができないかな?って探る作業にはなってない。

別にこれを否定しているわけでは全然ありません。現に私も話しているときは、楽しんでやってます。

でもそうだな、1日に1回くらい、共感じゃないものが欲しい。お互いの意見の違うところを、ぶつけてみたい。頭の中になかったものを、ライブで生み出してみたい。

だから、ちょっとでも、ん?って思った時でいいからさ、

「それは違う」と言ってくれ!!!


2.「それは違う」を言うために

いや、他人に責任転嫁しちゃだめですね。

言うなれば「それは違うって言えよ!!自分!!」の方が正しい。

でもなんで言えないんでしょうか。恐らく理由は2つ。

1つは、諦めているからです。
えー違くない?こうじゃない?どう思う?って聞いても、まあ多分あーそうかもねーとなってしまう予感がしてしまう。

1つは、怖いからです。
えー違くない?こうじゃない?どう思う?って聞いたら、はあ?だってそうじゃん?馬鹿なの?と返されれば(別に馬鹿と直接言われなくても)自分の底の浅さを晒してしまう気がする。

2つをテクニカルに乗り越える方法は探している途中です。でも最初に私から投げかけてみても、特に失うものは何もない!くらいの気持ちでいてみようかなと思います。


別に喧嘩したいわけじゃないんです。最終的にその場の合意が必ずしもとれる必要は全くないし、agree to disagreeで全然かまわない。

ただ「それは違う、そうは思わない」と会話に投げ込めば、何か始まる気がしています。


それじゃあ、また。

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