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[EDITORS FILE] かとうちあき/株式会社人間(大阪)

関西で活動する個々の編集者の考えやポートフォリオ、編集の価値観などを紹介する「関西編集保安協会 EDITORS FILE」。株式会社人間所属のかとうちあきさんをご紹介します。

氏名:かとうちあき
所属:株式会社人間

プロフィール・経歴

株式会社人間、人間編集部の牛耳るマネジャー。編集と翻訳と管理を担当。語学学校で講師をしながら不登校などの学校外教育に携わり、広告制作会社のクリエイティブ・ディレクター、出版社や新聞社で編集をしたのち、出版部設立を目論んで人間へ入社。個人でも翻訳、編集、書評、文芸賞の選考などを行う。小説や漫画、人文書など、蔵書1万冊とともに暮らしている。

かとうちあきさんへの一問一答

ー 編集に携わろうと思ったきっかけは?
某アーティストが亡くなったときの報道や雑誌を見て、こんな伝え方は好かない、つまらんと思ったのが最初。それから、人になにかを伝えるにはどうすればいいのか、どんな影響をもたらすのかに関心を持つようになった。当時はほぼ本を読まなかったのに、気になりだしたとたん、幼少期の読書体験が一気に思い出され、自分の思想に通じていることに恐れを感じた。っていう一連の体験から、編集っていいなって。

ー これまで編集したものを教えてください
テキストだと雑誌、書籍、教材などの紙モノと、ウェブモノ。ジャンルはブライダル、恋愛、妊娠、高齢者、介護、グルメ、語学、文芸、漫画、エンタメなど。
場を仕立てることなら、真面目なセミナーから、演劇やフェスティバルまで。

ー 編集者としての特徴や得意な領域は?
プライベートで15校在籍に約30回の転居、仕事でも複数の媒体を経験した多角的視点と、いち本好きとしての読者視点で考えること。広告や全国紙のように複雑なレギュレーションに対応してきたせいか、ルール上でも自由を見いだせる。

ー 編集業務で重視していることは?
主張の伝わり方とリスクヘッジ。

ー 編集者として喜びを感じた瞬間は?
書いたものを読んでほしい、と渡されたとき。
新しい文体に触れるのが好きなので、楽しい。

ー 思い入れ深い仕事は?
まったく繋がりのない作家から、担当編集者以外の視点がほしいからと依頼された作品講評。第三者を使うのはこういうときなのかと実感した。
普段使っている日本語のままでと頼まれた翻訳と編集も、思いがけない頼られ方だったので印象に残っている。

ー あなたにとって編集とは?
黒子でありサンドバッグでもあり、責を負うこと。

ー これから編集してみたいものは?
書籍。
小説、絵本、児童書を作りたい。翻訳モノや漫画も大好物。
本を出したい人はかとうまで。大歓迎です。

関西編集保安協会とは?

関西編集保安協会とは、関西という地域において、さまざまなメディア領域を横断し、編集業務に従事する団体や個人が交流・連帯することを目的にした運動体です。

メディアの産業構造が変化し、情報コミュニケーションにおけるデザインやテクノロジーの力が見直される一方で、その歯車となる編集については、その思考やノウハウを共有し、研鑽する場が少ないことを課題と感じています。

首都圏に集中するメディアの産業構造を疑い、関西というエリアにおいて編集人財の育成を図るとともに、編集業に従事する人・団体が安心して仕事ができるネットワークをつくることを目的としています。

関西編集保安協会Webサイト
https://khhk.info




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