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バスで出会ったテムリさんの話。

たまたまトランジットでホテルを利用するのに
送迎バスで一緒だったテムリさん。

よく話す気さくで小柄なおじさまで
歳は60代くらいに見えました。

バスには運転をしているネパール人女性と
テムリさんと私だけ。

30分ほど離れたホテルということもあり
テ「カタール暑いよねー」
私「暑いねー、湿度高いよねー」
運「今日はましな方、暑いとき58度とか」
私「ひえー溶ける」

みたいな王道のアイスブレイクから入り
ぽつりぽつりと他愛のない話をしながら向かったわけなのです。

そんななんでもない話を
旅の思い出としてつらつら書きます。

テ「名前はなんていうの?」
私「かほる」
テ「や...?」
私「かほる」
テ「かほる」
私「うん。あなたは?」
テ「テムリ」
私「テムリさん。よくある名前?」
テ「うん、
  トルコ行くとテムリさんたくさんいるよ。」
私「そっか。笑 
  私の名前はあんまり聞かない。」

ということで調べてみたけど
ぜんっぜんテムリさんいないから
テムリさんじゃなかったかもしれません。笑

聞き違いかもしれないし
記憶違いかもしれない

けれども今日時点の私の中ではテムリさんだし
今後もそれが変わることはないので
このままテムリさんでいきます。

テ「あなたも中国(のどっかの都市)行くの?」
私「いや、日本に帰るの」
テ「日本か。トルコから来たの?」
私「ジョージアに滞在してた。
  湿度なくてこんなに暑くなかった。」
テ「トルコもそうだよー。
  ジョージアは、バトゥミにたまに行くよ。」
私「あーバトゥミからカッパドキアの方に
  陸路で行くって人たまに聞くよ。」
テ「そうそう、
  なんたらを経由してどうのこうの...。
  (覚えられない)
  仕事?」
私「ジョージアに来た目的は旅行かな。
  日本の会社で働いていて、
  リモートで仕事してる。」
テ「何の仕事してるの?」
私「IT系。エンジニアのような、
  コンサルタントのような。」
テ「私もエンジニアだよ。ファイナンス系。」
私「かっこいい。中国は仕事で?」
テ「だいたいそうだね。トルコの会社なんだけど、
  中国に支社があって。」
私「そうなんだ。」

うすうす感じてはいたけれど
この辺りでテムリさんお偉いさんなんじゃ...?
と思い始める。(答えはない)

テ「中国は良くいくんだけど、
  日本にも行きたいんだよね。
  一緒に上海で仕事をした日本人が
  すごく良いやつだった。」
私「良いね。」
テ「どこに住んでるの?」
私「東京だよー。」
テ「日本語とトルコ語は文法が全く一緒なんだよ。
  だから単語を変えるだけで話せるんだよ。」
私「そうなんだ!知らなかった。」
テ「あなたはアラビア語しゃべれるの?」
運「んーいくつかの単語知ってるくらいかな。」
テ「アラビア語とトルコ語って結構単語が
  同じものもあるんだよね。」

そういえば以前宿が同じだったトルコ人も
トルコ語とアラビア語が話せるといっていました。
お母さんかお父さんがアラビア語圏の出身だとか。

トルコは親日国なので
私がこれまで出会ったトルコの方は
皆さん日本人好きと言ってくれる方ばかりです。

ちなみにテムリさんは私の知っている
もじゃもじゃ系トルコ人ではなく
どちらかというと南アジアっぽいお顔をされていました。

私「中国までは直行便はないの?」
テ「直行便もあるよ。イスタンブールから。
  私はアンカラ(だったかな?)だから、
  イスタンブール空港まで11時間とかかるし
  行ったのにまた戻るみたいな経路だから
  好きじゃないんだよね。
  だからいつも近くの小さな空港を使うの。
  カタール航空のトランジットホテル良いし。」
私「なるほど。
  ターキッシュエアラインズも好きだよ。
  人気だよね。」
テ「そうだね。
  でも人が多くて、私は小さい空港から
  行く方が良いんだよね。
  ホテルもカタール航空の方が好き。
  市内観光もできるの知ってる?」
私「うん。でも明日の朝発だから休みたい。笑」
テ「私もそう。ホテルにプールがあってね。
  だから私は水着も持ってきてるよ。笑」
私「泳ぐには良い気温だね。笑」 

休まないんかい^^

テ「ホテルちょっと遠いね。
  前泊まったとこはすぐ近くだったんだけど。」
私「ね。20分くらい走ってるよね。」

テ「何か信仰してる?」
私「いや、してない。
  神社も寺も行くし教会も行くよ。」
テ「私の信仰は私自身なんだ。」

なんかかっこいいこと言い出した。

私「へー。神は信仰してないの?」
テ「いや、そういうわけではない。
  宇宙的なものなんだ。
  この空間には私とあなたしかいなくて、、、、
  (この辺よくわからなかった)
  わかるかな?」
私「んー。。。
  なんかヨガ哲学っぽい(適当w)。
  ヨガやる?」
テ「ヨガはやらないけど、
  夜な夜な回ってるよ。(←字面にするとワロタ)
  目をつむって真っ暗にして
  耳をふさいだ状態で回ると
  宇宙のようなものが見えてくる。
  瞑想に近いんだけど...やったことある?」

いやない。笑

そんなちょっと面白い話を聞きながらホテルに到着。

ちなみに
Every night?
と聞いたら
No, no, not every night.
とありえねーぜみたいに言われたけど
その塩梅はわからんぜ。笑


ただ自分の信仰の話したかったのかな?
とも思ったのですが

後から考えてみると宗教信仰のあるのが当然な人たちにとっては
神でなくても何かしらを信じているものである
という感覚だったりするのかな?
とも思ったりしました。

信仰って自分の判断に対する倫理観というか
そういうのを形成する重要なものだと思うのですが

たしかにそれでいえば
何かを信仰していないというのは
その時点である意味自分信仰といえるのかも
と一人腑に落ちたりしています。

もちろん私たちは無宗教といいつつも
仏教の考え方が知らずに文化として
身についているところはあるだろうし

1人1人が完全にオリジナルなわけではなく
いろんな情報から信じるものを少しずつ
自分の中で形成していってるような気がします。

ちょっと調べてみたけどこんな感じなのでしょうか?

やっぱヨガっぽいとか思いながら。
ご存知の方がいらっしゃれば是非教えてください。

日本までの便には
日本と中国のハーフの男性FAさんが同乗していて
すごいフレンドリーな対応だったのが印象的でした。笑

まず国際便で日本語で話しかけられる機会もレアですが
機内食配りながら乗客と雑談したり
「じゃ、またあとで話しましょ~」みたいな。
え、君後輩かなんかだっけ?みたいな。笑

あまり日本のFAさんの対応ではみない気さくさというか。
でもそのくらいで良いよね
とも思います。

愉快な旅路でした。

トランジットホテルは快適でした。
久しぶりにインドっぽい味のカレー食べました。

マトンシチューおいしかった。
あのあたりのマトン好きです。
マトンシチューに入っていたオクラは
思わず変顔になる味でした。

あらゆる手続きの手前にあるカウンターで
トランジットホテル使いたい
というとみんなが親切に教えてくれます。

プライオリティパス作ったけど
そんなに旅慣れしているわけでもないので
いまいち使いきれない私です。

そんな何でもない帰路の話でした。

それでは良い週末を。

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