提案できる姿

先日2つほど、感心することがありました。6歳の子が、ある遊び道具の量を増やしてほしいと言ってきました。

私が全体の量を増やせばいいのかと聞くと、ある「特定のパーツだけ」という提案をしてきました。「○○くんと○○ちゃんがそれを一人で何個か使うため、他の子が足りなくなってしまうから」と。

トラブルを回避するために何をすべきか。分け合ったり、我慢したりも大切ですが、目的を絞って提案をしてくるという姿。私は心を動かされ、「素晴らしい提案をしてくれた。ありがとう。」と6歳の子の姿勢を褒めました。

もう一つ、感心することがありました。夕方、2名がお絵描きをしていたテーブルに後から何人かが入ってくると、狭くなってしまいました。こうなると大抵は、「狭いよ!」「あっちいって!」という声が聞こえてきます。

しかし、その時はもうすぐ5歳になる子が、「けんじさん(私)、テーブルもう一つ出してくれない?」といち早く言ってきました。トラブルが起こる前に。

私は大変うれしく思い、「怒ったり、仲間に入れなかったりせず、よく言ってくれたね。ありがとう。」とその子の姿勢を褒め、年長や年中の園児たちには5歳になったらそういうことを考えられるようにとお話しました。

自己主張がきちんとできること、NOを言えることも大切です。まずはそこから。ただ5歳になったら少しずつ対案が出せる、提案ができるという姿勢も身につけたいものです。私たち大人が、なにより模範を示さなければならないですね。



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