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ジャカルタ行きの不安5つ【ジャカルタ備忘録第2回】

こんにちは、カオマンガイコダイラです。
今回は7月にジャカルタに赴任するにあたり、今不安に感じていることをいくつか備忘録として書き残しておきます。
不安は的中するのでしょうか。それとも、杞憂に終わるのでしょうか。

①飯と水が合うか

まずやっぱりご飯の不安が先に来てしまいます。インドネシア料理は基本的に「揚げ物」中心と聞いています。しかも野菜が少ない。
おそらく一番有名なインドネシア料理「ナシゴレン」の「nasi」は「米」、「goreng」は「揚げる、炒める」という意味で、日本語で言うと「炒飯」なのですが、「goreng」の名にたがわず、まるで揚げ物かと思うほど油を入れるそうです……。肥満と栄養不足の恐怖が押し寄せます。
一応、日本食も食べられる店はありますが、どうしても値段が高くなってしまいますね。

また、水も不安です。実物を見てはいないですが、噂では「黄色い」水が水道管から出るらしい。飲み水はみんなウォーターサーバを使っているから、きれいな水が飲めるらしいですが、インドネシア人も飲まないという水道水の実力いかほどや。

②英語とインドネシア語の会話ができるか

実はこれ、英語に関してはあまり不安ではありません。もちろん仕事で使うのですが、使っていくうちに慣れていくだろう、というのと、「インドネシア人もそんなに英語が上手なわけではない」と知ったからです(メールのやり取りをしたらかなりブロークンだった)。ある程度の敬意を伝えながら、伝わればOKとしましょう。あくまで伝える手段ですしね。

問題はインドネシア語です。なぜなら、街中の人が英語を話せるわけでは当然なく、しかも向こうから(当然インドネシア語で)話しかけてくるらしい……という噂を聞いたからです。特にタクシー(インドネシアにはGojeckというシェアライドサービスもあります)の運転手。インドネシア人はなぜか一緒に写真を撮りたがるという話も、インドネシア語の講師から聞きました。日本ではなかなかない彼らのコミュ強ぶりに私のインドネシア語は耐えられるのでしょうか。

③奴との遭遇を回避できるか

奴です。日本でも恐怖の対象となっている奴です。北海道にも最近現れるようになったらしい奴。黒光りする奴。1匹いたら30匹いるとされる奴。インドネシア語で「kecoa」と呼ぶ奴(絶対にググらないでください。自己責任)。

インドネシアは赤道が通る国ですので、高温多湿。奴の好む環境であるとされています。そして家の密閉性もそんなに高くはない。残念ながら奴との「出会い」を避けるのは難しい……と現地在住の人のブログにありました。これから住む部屋を探しているときにも、グーグルマップの口コミに「kecoa-kecoa」と書かれている部屋を見つけました(インドネシア語では、同じ単語を繰り返すことで複数形を表現します)。
日本から最終兵器「ブラックキャップ」を持っていこうと思っていますが、どれほどの効果があるか……。余談ですが、インドネシアの殺虫スプレーは異常に強力なので使用には気を付けた方がいいとのことでした(インドネシア語講師より)。

④日本の制度をどうするか

日本はあまり「国民が海外に出ていくのを想定していない国」なのかもしれません。国外に出るのに異常な量の手続きがあり、そして制限があります。ここでは詳しく書けないんですけども、特に金融制度については顕著です。マネーロンダリングの問題があるので、あまり簡略化できないのかもしれませんが。インドネシアに行った後、何か問題が起こったら最悪です。不安の種。
運転免許の更新のためにも帰国しないといけませんしね。

社会保険も頭の悩ませどころです。海外に転居すると、健康保険や年金を払う義務はなくなる。一方で、日本に一時帰国したときの保障もない、ということです。私の場合は現地の企業に採用されたので、健康保険も国民健康保険もどちらもありません。日本に帰ってきて、病気になったら医療費10割負担で異邦人の気分を味わうことができます(保険料払ってないので当たり前なんですが)。

⑤日本恋しや……とならないか

地味に最大の不安です。備忘録第1回でも書きましたが、私は日本の労働文化を疑問に思うところがあり、海外ではどうなんだろうとジャカルタ行きを決めました。にもかかわらず、「やっぱり日本が恋しい……」となったらどうしよう、という不安です。
今までは日本という母国で育ってきました。「母国」です。それが自分の国だと疑うことはなかった。それが2か月後から「異邦人」になります。アイデンティティを見つめなおす機会となるのは間違いないでしょう。むしろその体験を楽しみにしているところもあるのですが。
日本に残してきた家族・友人・知人……そういう人たちへの思いも募るかもしれません。
やっぱり私は「日本人」であることは間違いないので、これからも日本のことを考えたいし、日本語で文章を書き続けますが、環境の変化がどのように作用するのか、不安に思います。しかし、海外での視点を加えた新たな境地を見つけるかもしれない(ヘーゲルのいうアウフヘーベン?)とも思っています。

もちろん、新しい仕事がうまくいくかとか、そもそも就労ビザが下りるかとか、ネットが激遅という噂を聞いたとか、治安はどうなのかとか、暑さに耐えられるのかとか、いろいろなことは思いますが、その辺のことはなんとかなると思っています。
結構悲観的な人間だと自分のことを思っていたんですが、渡航前からだんだん楽天的なインドネシアの人たちの精神に寄っているのかもしれないですね。

#備忘録 #インドネシア #ナシゴレン #インドネシア語 #不安

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