ジャカルタに行くことにした4つのワケ【ジャカルタ備忘録第1回】
こんにちは、カオマンガイコダイラです。
実は、7月ぐらい(ビザが下りる時期によって前後しますが)に、インドネシアの首都・ジャカルタに赴任し、そこで働き始めます。現地採用なので、基本的にはこの先ずっとジャカルタにいます。
ジャカルタに行くのは、この一か月くらいで決めたことなのですが、どうしてジャカルタで働こうと思ったのか、備忘録的に書き留めておきたいと思います。
①もともと海外に興味があった
以前働いていた職場では、海外事務所の日本側経理担当みたいなことをしていました。そこでは、日々知らない言語の書類が届くし、税金や保険は国によって違うので、知らない国の事情にも敏感でないとやっていけません。新しいことを知るのが好きな自分にはとても刺激的な職場でした。
英語がとても苦手だった自分が、英語を勉強し、さらにフランス語も勉強し始めたのもこの時期です。実は、その時勉強しようとしていた言葉の中に、インドネシア語もありましたが、全然勉強せずに参考書は「積ん読」になってしまいました。とにもかくにも、英語はある程度勉強していたのです。
ただ、その時は日本でスキルを増したいなぁと思い、日本の会社に転職しました。
②日本文化でないところで働いてみたかった
日本の文化、というか雰囲気には、「仕事をすればするほどエライ」みたいな感覚があるのではないかと思います。私は転職先でそういう文化に出会ってしまいました。それまでも長時間労働アタリマエ!みたいな職場だったのですが、その度合いは輪をかけて増し、IT企業のはずなのに会議も「昭和的」でした(どういうものかは想像してください。決してレトロ趣味で使ってはいません)。
私はこういう文化、あるいは「暗黙の了解」についていけないものを感じていました。海外ではどうなんだろう、どんな風に働いているのか?それを実際に感じたくなっていました(もっと『昭和的』である可能性も当然ありますが)。
③東南アジアの発展を目の前で見たかった
海外で働くとすれば東南アジア!と決めていました。表裏両方の理由があり、表面の理由は「東南アジアの発展を自分の目で見たい」ということでした。私が子どものころまでは、東南アジアの国は「発展途上国」や「後進国」と、ややネガティブイメージを持った言葉で語られていたような気がします。しかしそれが最近では「新興国」と変わってきました。いくらかの課題を残しながらも、東南アジアはすでに発展しており、先行する国々を追い越そうとするフェイズにすでに入っています。その中でも、私が注目したのはインドネシアでした。
大手会計事務所・コンサルであるPwCが2017年に発表した予測によると、購買力平価ベース(物価の差を均したあと、と考えてください)のGDPで見た場合、2030年に日本は世界第4位となり、インドネシアが第5位に来ます(ちなみに上位は中国、アメリカ、インド)。2016年には日本4位、インドネシア8位でしたが、追いつかれてしまいます。2050年には、インドネシア4位、日本8位で追い抜かれます。また、フィリピンやベトナムなども20位以内に入り、着実にGDPを伸ばしてくることが予想されています。
もちろんこれは、東南アジアが人口ブースト期に入ることとも関係していますし、コロナ禍前の予測ですから、変動するところがあるのかもしれません。それでも東南アジア、特にインドネシアは発展のポテンシャルを今爆発させるときが来ているように思います。
インドネシアは2045年に首都をこれから新しく造られる人工都市・ヌサンタラへ遷すことを決めていますし、地下鉄や高速鉄道の建設も盛んです。そんな国で働くことができれば……と思い、インドネシアの求人に応募したことを覚えています。
裏面の理由は、英語があまり得意でなくても大丈夫&インドネシア語は非常に文法・発音が簡単(単語勝負になりますが)という点でした。
④文化が混ざり合う場所で生活してみたかった
これはインドネシアの企業に内定をもらう前あたりから、「なるほど、いいなぁ」と思い始めたことなのですが、インドネシアは他民族&多文化の国です。特に宗教に関しては、様々な宗教の人たちが共存しています。多くの人はイスラム教ですが、キリスト教(プロテスタント、カトリック)、ヒンドゥー教、仏教、儒教の人たちもいます。
日本は、もちろんキリスト教徒やイスラム教徒の人たちもいるとは言え、基本的にはお寺の檀家で神社に参拝してクリスマスも祝うという不思議な生活を送っています。私はこれも愛すべき文化なのだと思いますが、しっかりと自分の信仰を持ちながら、それぞれの人がそれぞれの人の宗教を尊重して生きる社会とはどんなものなのか、とても興味があります。また、信仰によって何を得ているのかを知ることができる貴重な機会なのでは?とも考えています。
インドネシアに行くことを決めた理由は、こんな感じです。
ただ、もちろん憧れだけでは生きていけません。日本を離れる不安も、海外に行くにあたっての面倒事もバッチリあります。
それはまた、別の機会に書き残したいなぁと思います。
ご拝読、ありがとうございました。
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