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【カニ記】家族に悪影響を与える私の社交性のなさ

ミクロちゃんとイベントに行った。
屋台もゲームもたくさんあって、活気にあふれていた。天気に恵まれた外でのイベントだったので、人混みや行列に疲れやすい私でも楽しめた。ふと周りを見ると、ミクロちゃんと同年代の参加者は友達と連れ立って来ていたり、二三家族が集まってイベントを楽しんでいたりした。ミクロちゃんも自分と同じくらいの子供と遊びたそうにはしていた。

こんなとき、私にもう少し社交性があったらと思う。大人になってから親しくなった人は職場以外でほとんどいない。そのせいで、ミクロちゃんも家族ぐるみの付き合いを経験したことがない。

自分は人と関わる仕事をしているくせに、職務以外だとひとりぼっちが好きな社交的に省エネな人間だ。ミクロちゃんが小さいときには、いわゆる「公園デビュー」や「ママ友作り」を意識してそれなりに人と関わるようにしてみたこともある。ただ、ものすごくエネルギーを使うのと、結局それほど親しくなった家族もできなかった。そのうち、忙しさにかまけて積極的に知り合いを作ろうとすることは少なくなった。

その間にも、周りの人はどうやら関係性を作っているらしい。そうなると、こんどは出来上がっているようなグループに入り込むことになる。それはまたハードルが上がる。

何にこんなに苦手意識を持っているのだろう。たぶん、考え過ぎによる社交的不安。人と知り合うきっかけとして、たわいない雑談でもすればいいのだが、考え過ぎてしまう。一言一言、一挙手一投足から派生する最悪の結果を考えてしまう。
注意欠陥の衝動性とは相反するようだが、不安障害傾向も自分にある。物事に起こりうる最悪のケースを考えてしまって、結局何にも取り組めないとか。

ある程度自覚はしているので、不安や苦手をぐっと押し込めて人と会話をすることはできる。先日たまたま初対面の人と話す時にも、できたら話したくないという正直な気持ちが浮上してこないようにして、勇気を出して話してみた。
たぶん他愛もない会話だったんだろうけど、深読みしてしまうクセが出て、不自然さを醸し出してしまったような気がする。

「薄着じゃないですか?」
と言われると、自分の中では『ミクロちゃんに気温に合った服装もさせられないのかよ。ネグレクトかよ』に変換される。
「いくつですか?」
に至っては、『その歳でそんな幼い行動とか、しつけがなってないんじゃない?』としか聞こえない。
きっと、そこまで意図した発言ではないんだろうけど、自分にそう聞こえた時点でもう次の言葉が続かない。

結局、人と会話せずにすむような状況を選びがち。そのせいで、ミクロちゃんの社交性が阻害されてるんじゃないかという不安は消えない。
こんな私にも声をかけ続けてくれる稀有な人達もいるので、その関係性はなくさないようにしておこう。

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