見出し画像

ほぼ魔除け

うっかり、ノーメイクで仕事に行った。

気合の入った注意力不足なので、飛ばされたモーニングルーティーンの存在に気が付かなかった。年4回ぐらいはある。取り掛かろうとしたところで何かに気を取られたのだろう。ぼんやり生きているのでそのぶん何してたのかとか全然覚えてない。やたら時間にゆとりがあるなとは思っていた。そりゃそうである。

マスクがあって顔の大半が覆われているのでよかったなと思った。というか、私は普段から顔の造形がはっきりわかるほどのメイクをしていないので別に誰も気が付かなかったかもしれない。

自分の顔にこだわりがないので、もっとこうだったら良いのにな、みたいな欲がない。従って、メイクをしても特にワァ美人になったわね、というような感慨があんまりないのだ。しなくても良ければしない。

ソサエティに出るための儀式として粉をぱしぱししたり、目の上に線を引いたりしている。魔除けとかになるのだろう。たぶん。

もちろん、いつものおざなりなやつではなく、ぱっと見でメイクをしていることがわかるレベルのやつをすることもあるのだが、見慣れなさが勝つのでそんなには良いな!と思えない。専門の人にされたこともあるけれど、そのときでもなんだかな~~~という気持ち悪さがぬぐえなかった。たまにいる、すっぴんとメイクした顔のギャップが大きい人って、そのへんどう処理しているのかとても気になる。

気づかれてないかな。ないんだろうな。人がどんなお化粧してるかなんて気になんないもんな。いや、私が気にしていないだけで、みんなよく見ているのかもしれない。気にしない人間は人のことも気にしていないが、気にする人間は自分のことも人のことも気になるのだろう。

これからもソサエティに出ていく限り毎日やらなきゃいけないのなら、同じ工程でできるだけこだわりや楽しさを感じられた方がいいのかもしれないなとは思う。いや、でもそれは面倒や悩みを持つことと引き換えなのかもしれないな。ならいいや、とも思ってしまう。無欲でいこう。自分の顔に無根拠に満足してるからな……ワールドワイドピース……

それはそうと、モーニングルーティーンすっと飛ばすのはメイクに限らず良くないと思う。壁に貼っておこうかな。小学生みたいに。気を付けます。


今日はここまで。ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?