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なんかいる
ホラーがそんなに好きじゃない。
ホラー映画とか、自分から進んでは見ない。ホラーゲームなんかも、うるさい実況がついてるぐらいでちょうどいい。お化け屋敷なんかもあんまりだな。夏ってこのへんのものがどう?こういうのがいいんでしょ?みたいなテンションで不用意に差し出されることがあるから嫌よね。
幽霊とかに関しては、いると思っていた方が楽しいのでいるんじゃないかなと思っているタイプ。目に見える動物や植物ですら1年に何種も新種が発見されているのだから、そら目に見えてないものなんてまだまだ新発見に満ちていると考えた方が自然ではないか。
それはそうと、妖怪や幽霊が、当時の科学力でのつじつま合わせとか、何か他に目的のある噂だったとか、そういう種明かし的な話もわりと好き。
昔、博物館で開かれていた、妖怪に関する絵や物の展示に行ったことがある。それは、井上円了の妖怪の分類に従って、順に展示されていた。
円了は『妖怪学』『妖怪学講義』などでそれぞれの妖怪についての考察を深め、当時の科学では解明できない妖怪を「真怪」、自然現象によって実際に発生する妖怪を「仮怪」、誤認や恐怖感など心理的要因によって生まれてくる妖怪を「誤怪」、人が人為的に引き起こした妖怪を「偽怪」と分類し、例えば仮怪を研究することは自然科学を解明することであると考え、妖怪研究は人類の科学の発展に寄与するものという考えに至った。(wikipediaより)
「雷獣のミイラ」みたいな、こりゃネコか何かじゃないかい、みたいな眉唾な物品が並ぶ中、一番最後の「真怪」のコーナーにあったのは空のガラスケース1つだけだった。正確に言うと、”空に見える”ガラスケースが、展示室の真ん中に、ぽつんと一つだけ置かれていた。
その企画展、最後の出口のところに置かれていたのがその博物館の警備員さんの日誌で、人感センサで動くはずの展示資料が夜中の見回り中に誰もいない部屋で動いていたという内容が、事務的に報告されたページが開かれていた。今思い出してもオシャレだったなあの妖怪展。
そういうのは好きなんだけど、ホラー映画とか見ないのはまぁ単純にビックリしたくないから……心の準備をめちゃくちゃ整えてからならいいんだけど……モノホンの人体の標本とか写真とかは割と冷静に見られるタイプだし……ホラーコンテンツの怖さってこう、驚かせる、生理的に嫌悪感の強いものを見せる、生命の危機を感じさせる、みたいなものの複合じゃんか。一本で来てほしいよね。一気に押し寄せて来ないでくれ。
今日はここまで。ありがとうございました。
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