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タトゥイーン生まれSW育ち

ミレニアム・ファルコンみたいな雲が浮かんでいた。


スター・ウォーズシリーズが好きだ。

物心ついたころにエピソード1が公開になった。エピソード1は前作までに比べてCG技術なんかが進化していて、それを見せつけるかのごとく、水中都市や、超高速のポッドレースみたいに、美しくわくわくするような風景がいっぱい詰まっていた。アナキンが自分と同じ小さな子供なのも、なんだか夢があって良かった。ダースベーダーを知るよりも先に、私はアナキンに出会ったのだ。

それからそれ以降(それ以前?)を見た。網羅的にではないけれど。最初に見たものを親だと思っているので、私の中で一番印象的なのはどうあがいてもエピソード1だけれど、他に好きなのはエピソード6だ。イウォークのみなさんがかわいいから。脇道も入れて良ければローグ・ワン。「はじまりの終わり」みたいな物語に目がないので。

物語だってもちろん良いのだけれど、私はどっちかといえば、あの世界観が好きだ。うーん、世界観というとあまりにも平べったくなってしまうな。人間の想像力を現実に作り上げてしまう力に感心してしまう、というのが近いかもしれない。

進化の果てに、ある程度の知能とテクノロジーを有することになる生命体が、すべてこの地球のホモ・サピエンスと同じ生態と感性になるわけがない。それは毛がバサバサに長いかもしれないし、すごく小さいかもしれない。目がいくつもあるかも。地球では考え難い色合いの服を着たいかもしれない。

言わば異形や人外なのだけれど、それはあくまでホモ・サピエンスを基準にした言い方であって、あの世界ではそれぞれがそれぞれに暮らしていて、お互いに仲が良かったり悪かったり支配関係だったり没交渉だったりする。

それらを描くには、それぞれに言語も生活史も設定しなければならない。彼らが使う独自の道具や概念、地名にだって名前が必要だ。どうやったらこんなに大量の「名前」を思いつけるのだろうか。細かさにいちいち驚いてしまう。そういう熱意を眺めるのが好きだ。この世界の住人だったらどんなふうに暮らしたいかとか、ここに住んだらどんな生活をしていただろうかとか、そんなことを考えられるほどの具体性がある。

あっちの世界に暮らすならどこに生まれようかなってよく考える。うーん、まぁ住みやすさを求めたらエンドアやコルサントなんだけど、せっかくだからタトゥイーンがいいな。ジャワのみなさんになりたい。みんなで砂漠をうろうろして、雑なドロイドを作って暮らそうっと。明日の地球のことを考えたくない、日曜の夜にぴったりの考えごとですね。


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今日はここまで。ありがとうございました。



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