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青空フィクション

顔を上げたら、青空に黄色と黒の線が走っていてびっくりした。

何かと思ったら、電線の下で重機を使った工事をしていて、断線防止のために電線にカバーがかかっていたようだった。

こうやって強調されると、急に電線が気になってくる。今までも視界に黒線は入っているはずなのに。

下に『架空線注意』みたいな看板があった。架空線。ざっくり言うと電線のことだそうです。

でも、“架空”って言うと、どっちかっていうとすぐに出てくるのは“フィクション”の方だ。架空線。フィクションライン。ここにあるのはめちゃくちゃ実務的な線なんだけどな。

青空にパキッとした色の線が引かれている様子は、少し非現実的に見えなくもない。全部の電線がこうだったらどうだろう。カラフルな色がついた線が走っていたら、ちょっと虹みたいになって良いかもしれない。架空線という名前によく似合うだろう。鬱陶しいかもしれないけど。

今日はここまで。ありがとうございました。

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