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タイマーと生きている

集中力の蛇口が壊れてるタイプの人間です。

むちゃくちゃに気が散って脱線したかと思えば、熱中すると時間の感覚が死んだりする。これがコンボで来ると、本来集中すべきでないところにポーンと意識が飛んだ上で、そこに集中が固定されてしまうという、アホのムーブをしてしまう。助けて。

ちょっとした騒音なら自動でカットできるのが便利なところであり不便なところでもあり。小学生の頃は朝読書の時間に本に集中した結果、朝礼が始まっているのに気づかず、クラスみんなが起立し声を揃えておはようございます!と挨拶したところでやっと気が付いたりしていた。

幼稚園の頃、授業参観の日に園庭でみんなが遊んでいるとき、親が自分の子がいないことに気が付いて探したら教室で1人で絵本を読んでいたことがあったそうな。3つ子の魂は百まで続くと聞くのでもう諦めの境地。

そういう人間にとって一番生活に弊害が出るのって、「約束の時間の前にうっかり何かに集中してしまうと詰む」ということだと思う。集合時間や、朝の就業時刻、就寝時間などの前に、作業やメディアコンテンツ、掃除などを不用意に始めてしまい、次に意識が浮上したころには既に時間が過ぎている……ということが頻発する。

数々の失敗を繰り返した結果、タイマーを酷使するようになった。何かをする前にセットするだけでなく、何もしていない時間でも一定の頻度で音が鳴らし、自我を集中から無理やり引きはがす機会を作る。

中学生の頃は、進研ゼミでもらった5センチぐらいのタイマーを持ち歩いていた。5分刻みでしか設定できなかったけれど、それで良かった。引っ越しの時に何処へ行ったかわからなくなった(そういうとこだぞ)ので、今はアプリを使っている。

シンプルで迷わないので気に入っている。

私は朝、起床から出勤まで30分おきにこれが鳴るように設定している。そのタイミングで何をしていようが、一度アラーム音を止める作業を挟む。

隣人に聞こえていたとしたら、めちゃくちゃ寝汚い人間だなって思っているんだろうな。実際は起きています。

30分おきにスマホがチャンチャカ鳴っていたら、心が休まらないんじゃないかって思われるかもしれないけれど、むしろ何かあっても30分に一回は意識が自分のコントロール下に戻ってくるだろうという信頼が私の心をおだやかにしてくれている。

スマートアラームさんありがとう。これからも無意味に鳴って、私を遅刻から救ってください。

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