好きな音楽の話をする日「ネオメロドラマティック」
今日も好きな音楽の話をするか……
ポルノグラフィティ『ネオメロドラマティック』
いいよね……
私にポルノグラフィティを教えてくれたのは小学校のクラスメイトであった。なんとなくで音楽を聴いている、親が車で掛けている山下達郎とゴスペラーズしか知らない、みたいなちびっ子にとって、自分の意志で好きなロックバンドがいる、というのはかなりカッコいいことだった。
その頃に発売されたのが「ネオメロドラマティック」であり「サンプ・サンプ・サンプ」。
めっっっちゃくちゃかっけ〜〜〜!!!
なんていうか、知らん音楽だ!って感じがしたんですよね。いきなり叫ぶみたいなギターで始まるところとか、ベースがぴこぴこしてるかと思えば切なげな感じ出してくるストリングスとか。同じ動きを繰り返すサビのメロディとか。
でもやっぱり、歌詞なんですよね……
いきなりですよ?いきなりこの"僕"と"君"はなんかから逃げてるんだよ。どういうことだ?まぁつまりはドラマなんですよ。ポルノの曲って軒並みそういう感じだと思いますが……
で、この2人はどうなるのかというと、こうである。
格好良すぎませんか?格好つけてるわけじゃないらしいけど自覚した方がいいよ?
よくわからない!よくわからないがこれも格好良いことはわかる!!!
そんなことを言っているとギュンギュンにカッコいいギターソロが来て、こう。
…………良い!!
これ、逆の2人もいるだろうとは思うんですよね。君の「助けて」が僕に「愛して」と聞こえるような。でもこの2人はこっちなんだな……
なんというか、この歌にはこの2人が何なのかとか、どういう、どうして、どのように、どこでこうなっているのかは何にも教えてくれないんですよね。ただただ、愛してが助けてと聞こえるような、ここには彼らしかいないような、そんな2人がいるんだってことだけがある。
結局のところ、ずうっとこういうニュアンスの物語ばかりを追いかけ続けてこの歳まで来たなと思う。私がこういう物語が好きだからこの曲がバチコンとハマったのか、この曲が好きだからこういう物語が好きなのか、もはや卵と鶏のようにわからない。
わからないけれど、とりあえず私は、愛してがそのまま愛してと聞こえるラブストーリーを知る前に知ってしまったこれが、ドラマティックでロマンティックというやつなのだと、小学生の頃からずうっと確信しているのである。
今日はここまで。ありがとうございました。