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世界デビューのサブスク

やっと時間が取れる平日だったので、パスポートを更新した。

更新した、という言い方は実際はちょっと違っていて、以前のパスポートは、そろそろ切れるかなァなんていつものようにぼんやりしているうちにとっくに期限が過ぎて無効になっていた。旅行の予定は全くないけれど、持っておくに越したことはない。

「パスポートがないから海外に行けない」というのは、お金がないから、時間がないから行けない、とかいう「海外に行けない」のとは全く違っていて、本当に、マジのマジで行けないのだ。VIPの楽器ケースに入るとかすれば可能かもしれないが、ワールドワイドなおたずね者になる覚悟が必要になる。

これは恐ろしい機会の損失だ。旅行に誘われても不可能。親友が海外で結婚式を挙げても参列は不可能。仕事でニューヨークへ飛べるか?と聞かれても不可能。はるか昔ならともかく、今は安全で安価に飛行機に乗ることができ、インターネットであらゆる人と交流を持てる時代だ。いつ何時「キョン!トリニダード・トバゴに行くわよ!」と言われるか分からないのに。いや、ハルヒならなんとかなるのかもしれないけど……例えが悪いですね……

実際、例えば嵐の相葉雅紀はハワイでのデビュー会見の直前に社長からハワイ行きを言い渡されたため、もしもその時点でパスポートの期限が切れていたらデビューできなかった可能性があるという。パスポートの期限が切れていたかいないかでトップアイドル街道を歩むか否かが決まっていたと思うと恐ろしいことだ。言ってみれば、「海外に行く権利のサブスク」みたいなもんで、このチャンスのために面倒な手続きをこなしている。手数料約1万5千円、つまり年1500円だ。チャンス代としてはまぁ安いと言えるかもしれない。身分証にもなるし。

私もパスポートを更新したので、行こうと思えば海外に行くことができる。前のが一冊目だったので、今度は真っ赤な表紙のやつだ。まだ届いていないけど。これでいつデビューが決まってもいい。世界中どこでも会見に赴けます。よろしくお願いします。

ちなみに、撮影前にパスポート用写真の規約をよく読まなかったせいで、余白を間違えて役所に断られ、引き返して証明写真を撮り直した。800円ぐらい払って無意味に自分のブロマイドを買ったことになる。宣材写真の用意もばっちりですね。とほほ。


今日はここまで。ありがとうございました。



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