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惰性の指

左中指の爪をやっちまった。

具体的に何に引っ掛けたのか気づかなかったのだが、左手の中指の爪を割ってしまった。明らかに深爪を越えたラインまで白く割れている。

幸いなことに、痛みはほぼない。けれど、割れた部分にそって切り離したら深爪すぎるし、そのままにしてさらに何かに引っ掛けてバッキリいったらそのときこそ拷問に使えるレベルの痛みが待っているに違いないので、とりあえず絆創膏で巻いて固定している。爪と肉が元通りくっつくことを期待しているんだが、問題を先送りしているだけなような気もするんだよな。これからどうしよう。

左手の中指が絆創膏で動かしづらくなっている。最初は、利き手じゃないし親指や人差し指なんかの頻出の指(頻出の指とは)ではないので大丈夫やろと思っていたら、案外不便なことに気づいた。キーボードが打ちづらいのだ。

よく考えたら、利き手に合わせて作られていることが多い機械のうちでも、PCのキーボードはそこまで利き手に関わらず、まんべんなく使うことに気が付いた。逆に言えば、どちらの手にも不便な動きを強いているとも言える。

冷静に考えたら、Aは左小指で押してIは右手の中指で、みたいなこの配列、特に疑問もなくそういうもんだと思って覚えていることの方が不思議なことに思える。めちゃくちゃだ。同じ動きが別の何かで役立つこともないし。

これまでにも和文を打つための配置はQWERTY以外にも考案されていたけれど、結局多数派はこれに収まっている。もっと効率化も図れるのではないかとも思うが、今あるものを継続していく方がいろいろとコストがかからないという判断をどの時代の人間もしてきたのだろう。人間そんなもんですね。私が左中指を先送りしているのも大目に見てほしい。


今日はここまで。ありがとうございました。


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