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好きな音楽の話をする日vol.15「COSMIC BOX」

「寒い」ということ以外本当に書くことがないので、好きな音楽の話をします。


YUKI「COSMIC BOX」



いいよね〜

なんというか、世界観はSFな感じなのに、どうしようもなく「郷愁」という感じなのが良い。幼馴染とふたりぼっちで閉じていた頃の景色だ。

メロディは割と淡々としているというか、繰り返しが多く、変則的なCメロが入るとかもなく。それが余計になんとなくセンチメンタルなのかもしれないな。煽らない方が伝わるセンチメンタルもある。最近の言葉で言うと「エモい」とかそういうやつだ。


また明日も逢えるのに
どうしていつもさよならが嫌いになるんだろう?

さよならを言ってもまた明日も会えるじゃないかと言う。けれど、それは近視的に見ればということであって、長い目で見た時、公園のお砂場で遊んでいた日々に戻ることはできない。本物のさよならが間違いなくこの先には存在する。それを我々は知っている。


月で生まれた人は地球には戻れない

最初からそんなフレーズでスタートする、戻れない場所の記憶を歌う歌。


公園の砂場から大気圏突入用のロケットに乗って
誰かが残したシャベルをコックピットにして
還ろう
還ろう

それでも還ろうと繰り返す。

遥か遠い昔から伝わる言葉も全部無意味だとしても
誰かが紡いだ愛と未来の歌をうたおう

「できないかもしれないけど、やろう」ということを、何度も歌う。そんな歌だ。それが郷愁というものなのかもしれない。帰れないけれど、帰ろう。


今日はここまで。ありがとうございました。

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