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あかるい山

雪が消えたので春が来た気でいる。

今住んでいる地域は雪が降って積もって溶けてを数回繰り返して春を迎えるタイプなのだが、生まれたちほーが基本的に1月ごろに振った雪が3月まで残る地域だったので、雪が消えたことだけでオートで春を感じてしまっている。良くない。まだ冬はしばらくある。

雪が消えたけどまだ春じゃない、ぐらいの山が好きだ。

木々の葉っぱが全部落ちている。下草も枯れて落ち葉が積もっている。でも秋とは違って、なんとなく山にやる気があるというか、明るい雰囲気がある。

若葉が燃えているのも良いのだが、それはそれで山道が歩きにくかったり虫がいっぱいいたり、葉で日が遮られて暗かったりするので。春先の山は明るくてすっきりしていて良い。

早春に咲く小さな花はスプリング・エフェメラルと呼ばれる。やっぱり、大きな木の葉が出て日光が遮られる前に咲いておこうということなんだって。

儚い……と人間にモテているけれど、別に春先だけで枯れてしまうわけではなくて、実際はちょっとだけ咲いてあとは地下で寝ているらしい。素敵な生存戦略ですね。

今日はここまで。ありがとうございました。

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