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街角グリーンフィンガーズ

「グリーンフィンガーズ」という言葉をご存じでしょうか?

英語で「緑の指を持っている」と言うと、ガーデニングの才能を持っていることを指します。素敵な表現ですね。

私はというと、これはもう本当に、マジで、一切のガーデニングの才能がありません。というよりは、むしろあらゆる観葉植物を枯らす才能を持っていると言っても過言ではありません。そういう人のことって何て呼ぶんですか? 逆グリーンフィンガーズ? 枯死の指???

学校でアサガオやミニヒマワリを育てるのすら、上手くいった試しがありません。中学ではクラス全員が一鉢ずつ、文化祭に展示する菊の一本仕立てを作ったのですが、私だけ途中で枯れたため、その後一切の工程を先生の鉢でやりました。

一人暮らしの部屋に植物があったらいいなと思い、多肉植物などを置いてみたこともあるのですが、たいてい気づけば無残な姿になっている。私の部屋で生き生きしているのは冷蔵庫で芽が出たタマネギやジャガイモぐらいのものです。

植物を育てるのが苦手な人の特徴をググったところ、観察力がなく、注意力がなく、思いやりがなく、柔軟性がないという、心を折ってくるワードが並んでいたのですが、まぁ納得ですね。人の心もわからないのに植物の心なんてわかるわけがありません……孤独に生きよう……


ところで、以前からガーデニングについて気になることがあります。それは、どうしてお年寄りはガーデニングが好きな人が多いのか、ということです。無根拠ですが、なんとなくそんな気がします。

現在の同世代の中でガーデニング好きが占める割合と、ちまたのお年寄りの中のそれの割合はかなり違うように見えます。加齢によって植物が好きになるのか、それともそもそも彼らの若いころは現在より植物好きの割合が多かったのか、気になるところです。

住んでいるところがド田舎なのですが、田舎の中ではシティ(都市部という意味ではないです。田んぼドーン!でかい農家バーン!という感じじゃない、家が密集しているということ)なので、このへんの大抵の家には庭がありません。それでも進む高齢化、みんな植物が好きです。するとどうなるか。

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こうなります。

鉢植えが家の前の道路ギリギリ、というかもうほぼ道路のところにずらりと並ぶことになります。

私は自分が逆グリーンフィンガーマンなので、どんなに困難な環境でもたくさんの鉢植えを管理する人にめちゃくちゃ憧れがあります。すごい家を見つけるとそっと記録しているので、いくつかご紹介します。屋上緑化などちゃんちゃらおかしい、意地すら見える元気な緑をご覧下さい。

※特定の名前等が映っていないようにしたつもりですが、何かありましたらご連絡ください。全て公道から撮影しています。

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どこからが道?発泡スチロールケースも鉢になるという学び。

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段差があってオシャレ。もしかしてその塀の中にも細〜い庭があるんですか?

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幅30センチを攻めていく。

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街角が急に森。

はァ~~~~かっこいいなぁ。

叶うことなら、私も年齢を重ねたあかつきには、毎朝家の前に鉢植えを並べてお水をやるような生活をしたいものです。

孤独に生きようと思ったそばからアレなのですが、やっぱり私も何か育てたい気持ちになったので、とりあえず台所で成長していたジャガイモを植えてみることにしました。

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何もしなくても台所のコンロの脇でここまで育ったので、ときどきお水をやったり光合成をさせたりしつつ、観察してみることにします。気づいたことがあったら日記でご報告します。

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がんばるぞ。



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