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夏かもめ 等間隔の物思い
ウミネコが飛んでいるのを眺めていた。
ウミネコ? カモメ?まぁカモメをカモメ科カモメ属の総称だと思えば同じか。かわいいね。鳥はかわいい。
気流にのって飛んでいるのを眺めていたら、その子が飛びながら首を曲げ、くちばしで胸のあたりを掻いていたのでびっくりした。きちんと羽を広げて首を真っ直ぐにしないと飛べないんじゃないかとなんとなく思っていたので……
まぁ人間も走るときに必ずしも前を向いて腕を振っていないといけないかというとそうでもないので、同じような感じでなんとかなるんだろう。たぶん。知らんけど。
ロボットはすごく頭がいいように思われがちだけれど、人間がなにげなくしている処理をロボットにさせるのはとても高度なことだという話を前に聞いた。たぶんこういうマルチタスク的なことは難しいんだろうなと思う。走りながら、手に持ったペットボトルの蓋を開けてお茶を飲んで、頭ではあと何メートルかなとか疲れたなとか昨日のテレビのことなんかを考えたりしている。走りながら手を動かしてボトルを開けたら、当然身体の重心は動くだろうから、そんな中でも変わらず走るために足の制御も何かしら変化させているのだろう。意識できないプログラムが大量に走っている。
気流にのりながらくしくし胸のあたりの羽毛を掻いているのを見ると、きっとこの子らにとって飛ぶのはさほど極端な集中力を要するものではないんだろうなと思ってにこにこしてしまう。ひょいと風を読んで翼を広げて、ごはんのことなんか考えているのかもしれない。いいなぁ。
掲題は1年前に提出したやつ。鳥さんって電線とか柵に留まるとき等間隔に並ぶから面白いよね。
今日はここまで。ありがとうございました。
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