🇻🇳#8 ベトナム•ホーチミンのススメ

2024年7月23日 21:43

#8では、ベトナムでの主な移動方法であるバイクと、観光時に使える配車アプリGrabの使い方などをご紹介！！

バイク

国民の足

ベトナム国民の足、バイク(スクーター)🛵
どこを見回してもバイク、バイク、バイク。ベトナムでは1人1台バイクを持ち、学校へ行くにも、会社に行くにも、買い物へ行くにも何にでも使いまくります。ベトナム人はたった100mの距離でも歩きません。

ホーチミン市内を歩いていると、その理由がわかる気がします。あの街は歩く用には作られていない！！
歩道はガタガタ、電線は垂れ下がり、屋台とバイクがズラリと並ぶ。到底真っ直ぐ歩く事など不可能！！
歩いて移動しようと思ったら、車道を通らざるを得ませんが、ベトナムには歩行者優先などと言う概念はありません(発展途上国ならどこでもそうか…)

クラクションを鳴らしながら、すぐ横を平然と走り去るバイク。バイクならまだしも、車やトラック、バスまでそんな感じ😱
強い奴が一番優先だから、歩行者は最下位です。

近年は取り締まり強化のお陰もあって、交通事故死亡率は下がりつつありますが、今だに世界でもトップレベル。
特に大型車の運転が荒いので、バイクに乗るときは注意が必要⚠️

人を轢いてしまった時は、いっそのこと殺してしまった方が、賠償金が少なく済むという話があります。
事故を起こして怪我をさせてしまうと、多額の治療費や慰謝料を請求される。死んでしまえば、慰謝料だけで済む。だから前輪で轢いたら、後輪でとどめを…
交通量が多く、防犯カメラも日本ほど発達していないベトナムでは、故意かどうかは生きている人にしか分からない。死人に口無し…
こういった考えを持つ人がいるので、大型車には近づがないのが良策。

バイクの人気ブランドは、ホンダ、ヤマハ、スズキ。日本の3ブランドがベトナムバイクシェアの98%以上を占めています。
中でも人気なのがホンダ(79%)、バイクのことをホンダと呼ぶベトナム人がいるレベル。
ヤマハ(19%)、スズキ(0.5%)なので、いかにホンダがダントツか分かるでしょう。

ベトナム産のバイクや日本以外の外国産のバイクもありますが、多少値段が張っても、燃費や耐久性が飛び抜けている日本産がダントツ人気。
中古でも、安全で長持ちな日本製なら大人気。店では日本製しか買い取ってくれません。

一斉検挙

先程書いた通り、カオスな交通状況のベトナムですが、一斉取り締まりを行うことがあります。特にテト(旧正月)の時期は頻度が多い。

尋常でない交通量のベトナムで、検問などしようものなら大渋滞は避けられません。そのため普段公安は、全く同じ場所に立っていて、近くを通るバイクを適当に呼び寄せて検問します。
ですが、交通量が減り、正月で浮かれまくりの人が増えるテトなら、道路を止めて一斉検挙できる！！

驚きかもしれませんが、ベトナムで飲酒運転に罰則が設けられたのはつい最近。そのため「飲んだら乗らない」があまり浸透していないのです。

一方でヘルメット装着義務は、ホーチミン市内では浸透しています。10年ほど前は、装着しない人も多数いましたが、飲酒運転と違って目立つので今ならすぐ捕まります👮

バイクの無免許運転も別に珍しい事ではありません。現在50cc以下であれば、免許不用と言う決まりですが、100cc以上でも無免許運転は横行しています。
しかし例え検挙されたとしても、日本のように刑務所に入れられたり、前科がつく事はありません。
しかし、無免許なら200万VND(12,000円)ほど、ベトナムではかなりの大金を罰せられます😭

こっそり賄賂を渡せば、1/3から1/2で済むと言う噂🧐
さらに外国人はベトナム語が分からないので、公安が面倒になって罰金を取らないと言う噂🧐
あくまで噂の話なので、真相は分かりません(誰か試したら教えて)

私の知り合いは、テト期間に無免許運転、飲酒運転、ノーヘルメットで捕まって、バイクを没収されました。
バイクを取り返すのには800万VND(48,000円)かかるため、新しいバイクを買ったと言っていました。

このようにベトナムでは、多くの人がバイクを没収されると、新しいものを買う傾向があります。
中古のバイクなら、約3万円から購入できるので、罰金より安いためでしょう。

そのためにバイクを没収した公安施設には、数え切れないほどのバイクが処分しきれず、山積みにされ放置されています。
(取りに来ないバイクは、公安が売り払ってお小遣い稼ぎしてるのかな？？🤔)

観光

ベトナムには毎年、世界中からツーリング愛好家が訪れます。ハノイからホーチミンへの1,800kmベトナム縦断旅をする方も多いです。
ホーチミン→ハノイなら海側の道を走ることが出来るのでおすすめ！！(ベトナムは右側通行)

とはいえ、ベトナムの道路は日本と比べるとガタガタ。ある程度の運転技術がないと危ない。
そして灼熱のベトナムをバイクで縦断する頃には、真っ黒焦げになります。日焼け対策をロクにせず、悲惨な目に遭う方をたくさん見ました。(もはや火傷😣)

またベトナムはジュネーブ条約に加入していないため、国際免許を使うことが出来ません。現地で免許を取るしかないです。
日本に比べたら数十倍楽に取得出来ますが、ベトナム語の出来ない外国人からしたら書類を集めたり、試験を受けたりと面倒すぎる…というわけで、外国人の無免許運転は横行しまくりです。先程も述べましたが、検挙されないことを祈るしかありませんね。

郊外や、夜の広い道路は、日本でいう暴走族が飛ばしまくっているので注意が必要です。また高速道路はバイク禁止なのですが、その分大型車が暴れ回っています。

夜の運転で転倒するのが一番の死亡原因。出来るだけ昼間の移動にすると考えて、縦断には10日以上を見積りましょう。
観光客による悲惨な交通事故が後を絶たないベトナム、生きて帰ることが一番なので気をつけて！！

乗り捨て型レンタルバイクは2週間で、150USD〜程度。
中古で購入して、目的到着後に売却する手もあります。その際、日本製バイクでないと売れないかも🤔

タクシー

バイクタクシー

タクシーと言われて普通は車🚕を思い浮かべますが、ベトナムではバイクタクシーの方が一般的。
市内を歩けば気付くと思いますが、緑や黄色、オレンジ、青の制服を着たバイクが多い。これらはタクシーやデリバリーを行う人々です。
誰でもバイクさえあれば始められるので、多くのベトナム人がこの仕事に従事しています。

色ごとに会社が異なっていて、バイク&デリバリー業界の大手は以下の通り。

緑🟢→GrabまたはGojek
黄🟡→Be
青🔵→Xanh SM

デリバリーのみ
オレンジ🟠→ShopeeFood

この4色が行き交っていて面白いですよね😆本当はこれ以外にもあるのですが、そこは割愛。

バイクタクシーの値段ですが、乗る場所や時間帯によって異なりますが、30分10kmほどの距離でも5-6万VND(300-360円)ほど。
10kmの移動といえば相当な距離なので、実際にはもっと短距離で値段も安いと思います。

空港や中心街など、バイクタクシーの需要が大きい地域では値段が高くなります。また朝や夕方などの道路が混雑する時間帯も高い印象。

車タクシー

もちろんお馴染みの車型タクシーもあります。複数人で移動、または大きな荷物を持っている場合はバイクより遥かに楽ですね。値段はバイクタクシーの2倍から3倍程度。

先程紹介した配車アプリのほかに、車型タクシーの最大手VINASUN TAXIがあります。こちらもアプリはありますが、使い勝手が悪いのでおすすめ出来ません。
Grabが捕まらないとき、流しのVINASUN TAXIを使いましょう。ちゃんとしたタクシーなので、ぼったくらないはず。でも一応、Grabで運賃の相場を調べて、事前に運転手に訊いておくといいでしょう。

ホーチミン市内を移動する際は、車はバイクの倍ほど時間がかかります。バイクの数が多すぎて、車は30km/h以上出すことはほぼ不可能。そしてベトナムでは、バイクは赤信号でも右折出来るので、ここでも差が生まれます。

こちらも先程紹介した配車アプリで呼ぶことが可能。世界的に広く使われているUberは、ベトナムからは撤退しているので使えません。

白タクシー

タンソンニャット空港周辺やホーチミン中心街で、声をかけてくるタクシーは白タクシーです。彼らは観光客をぼったくるために、時には日本語を使って呼びかけてきます。

相場の3倍から5倍の料金を請求し、スリの技術も飛び抜けているので、観光客はカモ。特に初めてベトナムを訪れた人は、ベトナムドン(VND)の桁の多さに困惑し慌てます。その隙をついて、分からないなら財布を貸してと言ってきます。そして高等テクニックを用いて財布から色んなものを抜き取るのです。

タンソンニャット空港は、敷地内に入るのに10,000VNDかかります。本来はタクシー料金にこの値段を含み、まとめて請求するはずです。しかしぼったくりタクシーは、これを観光客に払わせます。この瞬間がスリポイント。絶対に財布を渡してはいけません。
運転手を無視するか、10,000VND紙幣だけ渡しましょう。

ぼったくりだけど、人はいい
英語で観光スポットを色々紹介してくれる
ぼったくりだけど…

タクシーは配車アプリで呼ぶことに越したことはありません。例え流しのタクシーの運転手が、Grabの制服を着ていても信用してはいけません。あの制服は市場や闇市的な場所で普通に売っていて、誰でも購入することが出来ます。
観光客を信用させるために、営業許可を持っていないにも関わらず、制服を着ていることもあるのです。

デリバリー

交通手段ではありませんが、ベトナムではバイクを使ったデリバリーが盛んなため、ここで紹介！！
上述したGrabなどの配車アプリでは、タクシーだけではなく食事や飲み物をデリバリーすることが出来ます。
基本的に一人一台バイクを持っているベトナム国民にとっては、タクシーよりもデリバリーを使う機会が多くなります。そのためデリバリー専門のアプリもあります。オレンジ🟠がトレンドマークのShopeeFoodなど。

気になる料金ですが、実際に店で食べるより2〜5万VND(120〜300円)高いくらい。
屋台のような小さな店から、デリバリーをやっているため、ありとあらゆるものを自宅で食べることが出来ます。

ただし、デリバリーの運転手から電話がかかってくるため、観光客には難易度が高いかも。そして可能な限り、ピッタリの額を渡しましょう。お釣りを持ち合わせていない確率大です。

配車アプリ

選び方

※最新情報
Gojok🟢はベトナムからの撤退を発表。

上に紹介した通り、配車アプリには様々な種類がありますが、観光に一番おすすめするのはGrabになります。他の配車アプリだとベトナムでの電話番号が必要だったり、日本語対応していなかったりするためです。
以下に各アプリの詳細を記します。

Grab🟢→観光で利用可能○
クレジット決済○日本語対応○
日本の電話番号で登録○(電話には出れない)
キャンセル料無料(制限有)
東南アジア全域で広く利用されている

Gojok🟢→観光で利用可能○
クレジット決済○日本語対応×(英語)
日本の電話番号で登録○(電話には出れない)
ベトナム含め3カ国で利用

Be🟡→観光で利用不可×
日本の電話番号で登録しても、SMS認証が送られて来ず、アカウント作成が出来ない

Xanh SM🔵→観光で利用不可×
日本の電話番号で登録出来ない(🇻🇳🇱🇦のみ)

ShopeeFood🟠→観光で利用不可×
日本のスマホでは、アプリ自体がダウンロード出来ない

Grabの使い方

ここでは、一番おすすめのGrabの使い方を詳しく説明します。

②日本の電話番号を用いて、新規登録
ただし、ベトナムの電話番号以外を用いると、ドライバーからの電話に出ることが出来ない
アカウント名が予約名になるので、ベトナム人ドライバーが読めるようにアルファベットを使うのが良い

⑧VISA、Master Card、American Expressが利用可能
銀行口座はVietin Bankのみ、Zalo payはベトナムに口座がある方のみ利用可能、両方とも観光には使えない

11 乗車位置を選択
緑の丸が現在地周辺の乗車位置候補
タンソンニャット空港国際線は1つ、国内線は4つの候補が表示された

14 乗り物を選択する
Standard→普通のドライバー
Economy→環境に配慮したと認められた車種のドライバー(最安値)
Plus→Grab上の評価が高いドライバー

15 予約を押す
ナンバープレートの番号が表示される
電話が来る可能性もあるが、出ることが出来ないのでメッセージ機能でやり取りする

16 到着した連絡が来たら、ナンバープレートを見ながら予約したタクシーを探す

17 Grabのアカウント名を伝え、画面を見せる。予約に変更が無ければ、そのまま乗車。

18 クレジット決済であれば、到着したらそのまま降車する。チップは基本不要。しかしGrabのチップ機能や現金で払っても良い。
目安は5,000〜20,000VND(30〜120円)

降車後に運転手の評価フォームが表示されます。星評価とコメント、チップを払ったら完了です。
間違えて消してしまっても、72時間以内なら利用履歴から遡って行うことが出来ます。また問題があった際にも、この利用履歴から報告しましょう。

④先程の画面を下にスクロール
72時間以内であればここから、再予約、評価、チップ、問題の報告が可能

終わりに

今回は、ベトナムでの主な移動方法であるバイクと、観光時に使える配車アプリGrabの使い方などをご紹介しました。

日本と比べると、交通網が発達しておらず、不便な面や危険な面が多いと思います。一方で、発展途上国を最も感じられるのもバイクで溢れた交通面ではないでしょうか？？

交通事故減少や深刻な交通渋滞解消のため、ベトナムでは年々バイクの規制や取り締まりが厳しくなっています。
近い将来、日本のように安全で静かな道路が見えるようになるかもしれません。

#9では、ベトナムの公共交通機関をご紹介します。ありがとうございました！！

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