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禁酒白書〜どっぷりアルコール生活の実態〜

はじめに〜

 41年間、『お酒』に費やした
「時間」と「お金」を前回、前々回で
まとめてみました。
「時間」 = 10年と半年
 「お金」 = 3800万円
おそらく誰にとっても「大事な物リスト」
の上位を占めるだろう「時間とお金」…

なのに 

「時間」においては
    生きてきた時間の1/5以上❗️
「お金」においては
    今、住んでいる自宅1件分

を 「お酒」に費やしてきました。
これをみる限り、飲酒時代の僕にとって
「お酒」は、「時間」や「お金」を
抑えて「大事なものリスト」の第1位
だった事は否めません。

何がそんなによかったのか…
何に魅せられて飲み続けたのか…

飲むのに理由なんかいらない とか
ある意味中毒だから とか

答えにならない答えしか
浮かんできません。

そこで
過去の自分に尋ねてみる事にします。


これからの自分のために…


初めてのお酒
どうしてお酒を飲んだのだろうか…

以前の記事にも書いたけど
お酒との初めての出会いは
高校3年も終わる頃…
悪友たちがビールを頼み始めて
なんとなく、僕も頼まざるを得ない
雰囲気になってしまいました。

その時の自分の気持ちを
思い出してみます。

・「ビールなんてもうとっくに飲んで
 るんだぜ」って、友達に思われたい。
・お酒を飲む事で、自分たちが一足早く
 大人の仲間入りをしたような歪んだ
 優越感が嬉しかった。
・未成年でお酒を飲む(ルールを破る)
 事で、奇妙な連帯感が生まれ、その
 仲間の一員でいることで、自分の
 居場所を見つけたような気になれた。

こんなところだったと思います。
つまるところ…

「仲間はずれになりたくない」
 が一番

「他人から一歩進んだ人間にみられたい
 が二番

 ということですね。
その頃は、お酒なんて少しも美味しい
なんて思ってもなかったはずですから。

 僕って、若い時から
他人の目を意識してたんですね。

お酒飲んでよかったこと
 〜素面で出来ない事ができた気がする〜

 ・素面では言えない事を、お酒
  の力を借りて、話す事ができる。
 ・公私を問わず、お酒を介して
  コミュニケーションをとる事に
  よって人間関係の構築が図れる。

  くらいでしょうか。


 寧ろ、「具体的なメリット」を
 ハッキリと上げれないけど
 何故か飲まずにはいられない
 というのが
 お酒の良いところ(?)なのかも
 しれません。

  人間には
   ・言いたいこと
   ・誰かに聞いてもらいたいこと
   ・相談したいこと
  などがたくさんあり、

  大半が、上司の不満だったり
  恋愛だったり、
  自分の評価だったり
  仕事の不満だったり

  素面では とても話せないので
  「酒でも飲みながら…」
てなことになります。

  話しながら

  激昂したり…
  大泣きしたり…
  叱咤されたり 叱咤したり

  して醜態を晒したとしても
  「あれは お酒の席のことだから」
  と水に流せてリセットできる
  のが お酒の良いところ。

  ただ、結局、問題は何も解決
  していない というのも
  よくあることですね。

  でも、お酒を飲みながら
  思いの丈を 吐露してる瞬間
  だけは、心がスッキリして
  お酒独特の高揚感に
  酔いしれる事ができます。

  結局、素面で解決できないことは
  お酒を飲んでも解決出来ない
  ってことですね。

お酒を飲んでよかったこと
 〜ほんとに苦しい時、辛い時
  その思いから逃れられる気がする〜


・どうしようもない失恋をした時
・仕事や生業で、どうしようもなく
 行き詰まった時
・大切な人やパートナー(ペットを含む)
 を失ってしまった時

 人間って、生きていく過程において
どうしようもなく 辛い局面を迎える
事が何度かあります。

 そんな時、無性にお酒が飲みたくなります。
なぜなら…
「素面では、とてもその辛い局面と
対峙し続けることが出来ない」
から。

でもね
 どんなに酔っぱらったって

去って行ってしまった恋人は戻らないし
行き詰った仕事が、お酒を飲む事で好転
する事もない。 
ましてや
亡くなった方やペットが
返ってくるはずもない。

そんなことは全てわかってるんだけど
一時で良いから、その苦痛から逃れる
為にお酒を飲むのしょう。

僕も、散々、事ある毎に
飲んできました。
翌朝になれば
何も解決してないんですけどね。

お酒を飲んでよかったこと
 〜人生が楽しいと感じる
  お酒なしではいられない〜 

・何故か「飲んでる瞬間の自分が一番
 楽しくて、本当の自分だ」と思えた。
・「お酒を飲みながら音楽を聴いたり
 映画を見たりすると、さらに楽しめる」
 と思えた。
・友人・知人と会食する時は言うに及ばす
 一人で何か行動する時も、常にお酒を
 飲むことを考えていた。


 お酒の怖いところは、
知らないうちに、自分の心と体の中に
居座って、生活の中心になってしまうことです。

 仕事中のみ
会社に出勤することで、強制的に飲めない
状況下にあったお陰で
重度の「アルコール依存症」に
ならなくて済んだような物です。

 例えば…
 外食する時
食事のメニューよりもお酒に合うメニュー
を常に探している。
 新幹線に乗る時
お酒とつまみの事を最優先に考える。
 スタジオでギターを弾く時
必ずビールとハイボールを忍ばせて
飲みながらのプレイ。

極め付けは…

 趣味で ウルトラマラソン(距離100km)をやってたころ
そのレース本番中に背中のリュック
にビールを忍ばせ飲みながら
走ってた。

やっぱり
「飲むことが何にもまして楽しい」
って思ってたからです。

飲まないで
ギターに専念した方が
絶対にミスも少ないし

飲まないで
マラソンした方が
絶対にタイムもよかったはず。

そんなことわかってても
やめることが出来ませんでした。


そんな僕がどうして酒をやめたの?
 〜やめると決めたら即行動〜


・晩酌を終えたある晩、寝酒をするまで
 の間、「何をやっても全く生産性が上がらない」
 ことに突然気づいた。
・58歳になって、今後の人生と資産形成を考え
 都内駅近に1億円近くの不動産を購入した。
 そしてこの不動産を65歳になるまでに完済
 しようと考えた。
・57歳で一部上場会社を退職し転職し別の会社
 に勤務したが、自分の夢はやはり「自分で
 事業する」ことに改めて気づいた。

人生100年時代といわれますが、
そうすると
僕もまだまだ 半分を少し過ぎたところ。
退職し1年が経過したところで
再度 自分の人生を見直してみたことが
「禁酒」のきっかけになりました。

・残された時間がそんなに長くないこと
・まだまだ挑戦したいことがいくつかあること

それらを踏まえて
1日かけて綿密に「夢」と「目標」を
長期、中期、短期に分けて
設定しました。
 そして、その目標を達成する為の
日々の行動まで決定しました。

綿密にかつ緻密に
計画すればするほど
お酒に費やしている時間やお金
がその目標達成の
最大の弊害になることは
明らかでした。

「決めたら即行動」

これが僕の生きるポリシーなので
どんなに好きなお酒であっても
「少なくとも目標を達成するまでは
絶対に飲酒しない」と決めました。

やめたその日から
体は、強烈にお酒を求めますが

飲酒していた時間にやるべき事を
事前に決めて
その間は、その決めた事を完遂する
ことに没頭しました。

そして、早くその生活週間に馴れること

これもすごく大事なことです。
朝の起床時間
朝活の内容

仕事から帰宅後の

夕活、夜活まで
全て ルテイン として
生活の仕方を変えていきました。

人間の体って、
しばらくすると いろんな新しい
行動様式に 馴染んでくるんですね。
そして、だんだん心地よく感じできます。

もちろん、飲酒欲求が完全に
無くなったわけではありませんが
それよりも凌駕したい達成欲求が
強いので
日々、充実したノンアルコールライフを
満喫しています。

65歳そしてその先の70歳になった時に
自分の目標が達成されてたら
お酒飲みたいと思うのかな?
飲んだら
どんな味がするのかな?



きっと 涙流すんだろうな
 ノンアルコールビールで…







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