第55回映画感想『凶悪』～大義名分は中毒化し、己を破滅へと導く危険性を孕む～

おはようございます！
朝からとんでもない位メッセージを添えてしまった事をちょっぴり後悔しているH川です。

本作の評価はピエール瀧とリリーフランキー、山田孝之が気持ちよくもっていきました笑
作品の魅力が芸達者の俳優陣（失礼過ぎます」💦）により、リアリティが目立ちますが、私は主人公の記者の心境と行動の変化に着目いたしました✨

本作の犯罪は結構リアルで、演技力によりとても禍々しく描写されてますが、極悪人に信頼されて明るみにされていない重要事件の真相を明らかにしていく、社会正義の大義名分の名のもとに取材にはまりこんでいく主人公の姿が生々しかったです。

己の一番身近な家庭の問題から目をそらし、取材に傾倒しやがて快楽へと変換されていく、、、

そうしているうちに、義母の看病に疲れた妻と、真実の追求のもとに一人の悪人を死に追いやっていく自分自身が『凶悪』の道に脚を踏み入れようとしている。

それは無自覚のままに。
『凶悪』は一歩踏み外せば、すぐそこにあり決して遠い世界のものではない。

そんなメッセージを受けました。
超絶私見なので、異論反論オブジェクションはお手柔らかにお願いいたします✨

おしまい。