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#57「皆の為に。が自分に返る」4年 佐伯清之助

こんにちは。4回生の佐伯清之助です。何を書こうか迷いましたが、これまでのサッカー人生と現在の想いについて綴らせて頂きます。
読みづらい部分も多々あると思いますが、ぜひ読んでいただけると幸いです。

私がサッカーを始めたのは3歳です。父親がサッカー経験者で物心つく前から公園でボールを蹴り、当然のようにスクールに通い始めました。その後、小学校6年生までは本気で上を目指すことなど考えたこともなく、enjoyでサッカーを続けていました。

しかし、中学で運良く千里丘fcという強豪の街クラブへ入ることができ、入団して間もなくチームの中心的な立ち位置となりました。その際、「下手なのに何で」という思いが強く、そこから足元やキックの技術にこだわりを持ち、それが今に最も繋がっています。

3年時は監督から毎日のようにダメ出しをされ叱られチームの負けは自分のせいだと言われました。今思えば期待の表れでかけてくれた言葉の数々でしたが、人の先頭に立つことや責任感という言葉とは程遠い性格(私と仲良い人はお分かりの通り)の私は、自分が結果を残せばいい、負けても点をとっていれば関係ないという考えでした。案の定、全国大会には出場できず、関西リーグも優勝争いに絡めませんでした。

高校ではヴィッセル神戸ユースに入団し、プロを目指す環境で、レベルの高い仲間とプレーさせてもらいましたが、そこでは特に、チームの勝利よりもトップ昇格のために個人の強みを鍛え、それを発揮することが求められました。当然のように私は「自分がプロになれれば」という想いで日々取り組んでいましたが、実力不足でトップ昇格は叶いませんでした。

そして、プロを目指して関学に入学し、そこには、今までと違った環境がありました。チームのために声をかけ続ける先輩。選手を支えるコンダクター。YouTube 動画を何時間もかけて編集する同期。学生が部活動を運営する、そんな組織の形がありました。

他人のためになぜ行動し続けられるのか?

言ってしまえば、部員全員と深い関わりがある訳ではなく、卒業すれば部活との関わりも減ります。疑問に思いながら部活を続けてきましたが、4年目にして、ようやく本当の意味で気づいたことがあります。

「人の為に行動することで、自分に返ってくる」

この考えに至った理由は複数ありますが、1つ例を出させて頂きます。私が2回生でBチームに所属していた際、4回生にK海クンという先輩がいました。彼は1年間、周りを気にかけ声を出し続けることで、チームを活気づけてくれました。その結果、彼はインカレで初めてメンバーに入り、全試合ベンチ入りを果たしました。

K海クン以外でも前線でプレスをかけ続けられる人、厳しいことを言える人、チームを助けられる人が監督やスタッフから信頼され、試合に出場している、関学ではこの色が濃いと思います。また、そのような部員が大事な試合でゴールを決める姿を多々観てきました。

「人の為に行動できる人間は周囲も運も味方にできる」ことを私は知らず、中高大と中途半端な結果に終わってきました。

先日の関西選手権も4回戦で敗退しました。応援に来てくれた人達には、がっかりさせてしまいました。本当に申し訳ないです。

改めてAチームの勝敗は関学の組織を背負っていると感じたし、逆に最も際立つ結果という点で貢献できることに感謝しています。

ピッチ外でも係や応援、様々なことでチームを助けたいと思っているので是非こき使ってください。

最後に、
リーグやインカレでは「あの負けがあったから」って思ってもらえるように、部員の取り組みの価値を高めるためにやっていきます。


最後まで読んで頂きありがとうございました。
今までの私のように、サッカーしか興味がない人や組織に関心はあるけど1歩踏み出せない人にも届くと嬉しいです。

                       関西学院大学体育会サッカー部
4年 佐伯清之助



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