見出し画像

【参考】れうす的ビルドアップのコンセプトをサッカー的に考えてみると

よくフットサルはサッカーのなにに生きますか??と聞かれますが、その回答の1つには

ボール保持の考え方

というものがあると思っています。フットサルを抽象化してサッカーに落とし込むことは非常に意義あることは作陽高校の三好先生もおっしゃっていますし、僕もそう思っています。

そんな発信が功を奏してか、奏していないのかは全くわかりませんが、昨今のフットボールでは「この局面フットサルに似ている!フットサルを学ぼう!」みたいなコメントを見かけるようになり、非常に嬉しい限りです。

しかし、ここで危険なのが

フットサルを学ぼう!→ローテーションを学ぶぞ!

となり、フットサルの動き方などの現象だけを学ぶ方向に行ってしまうことです。エイトの動きかたはこうで〜、ボランチはこうやって動いて〜というような感じ。断言しますが絶対に上手く行きません。フットサルですら上手くいかないんですから、サッカーで上手く行くはずがありません笑

というわけで今回はフットサルを学ぼうという人向けに、僕がフットサルのビルドアップの考えをサッカーに応用するならどのようにするか?という点を書いていきます。(あくまで一意見です!)

1.れうす的フットサルのビルドアップ

まず僕のフットサルの構築のアイデアをご紹介します。

僕の中で3-1だろうが4-0だろうが絶対的なのが

サイドレーンに対して常に平行のサポートを用意すること
2人組の関係で瞬間的な2vs1をつくる

です。常にワンタッチパスで落とせるタイミングで平行サポートを用意することで駆け引きしていくイメージです。
イメージはこんな感じ
↓↓↓↓↓

画像1

(平行サポートとは言ってますが、基本的には図のように相手の1stプレスライン上に立とうと言う話をしています。)

もし図のように2ndDFがカバーするなら2vs1を活用して超えていく。

もし相手がカバーせずについてきたなら「相手を引き付けた」ことになるのでその背後を狙うという寸法です。

画像2

ですからチーム戦術にこれを落とし込む時は常に幅2人+ライン間をつくりながら、もう1人をどこに配置するかというのを考えていくのが僕のベースとなるアイデアというわけです。
そうするとだいたいこうなります。

画像3

画像4

3-1であれば
幅2人&ライン間奥行きをとるピヴォになるし、
4-0であれば
幅2人&ライン間+深さをとるフィクソになります。

そして2枚の1stラインに対して3枚で超えるというシチュエーションになるのです。

つまり私のビルドアップのコンセプトは

2+1vs2で2人組を使ってどう超えていくか

に集約されるのです。そしてこれを生み出すために僕はボランチを使うことがあったり旋回させたりするわけですが、このコンセプトがあるからこそ、何時どこでボランチを使うか?という判断を正しく取らせることが出来ると思います。やっぱりコンセプトが先、手段としての戦術です。

3vs2の攻略(フットサル)

さて、この3v2の攻略に関しては大まかに相手が

ゾーン要素が強いか?あるいはマンツーが強いか

というところで大きく対応が分かれます。

フットサルにおいては基本的にはマンツーマンでマークを確定しつつも、そこからは最前列が複数枚管理+カバーリングを重視していくチーム(2-1-1とかオルタナティブって言われたり…)とよりマンツーマンで強く行く傾向を持ったチームの大きく2タイプがあります。

ここから先は

1,808字 / 6画像

¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?