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【サッカー部】 10月10日(日) 対関西大 観戦記


10月10日(日) 14:00 関西大 1-0         
皇子山総合運動公園 


10月24日のゲームで6年振り30回目の優勝を決めた関学サッカー部。

私達は10月16日に行われた、関西学生リーグ後期第8節同志社戦(1-0)を観戦、レポートして来ました。
 
本記事を書かせていただくのは、KGAD学生スタッフの加藤大 ( 教育学部2年 )です。

首位を独走する関西学院大(以下、関学)は同志社大と対戦しました。
過密日程での試合のため、14日に行われた京産大戦と大きくメンバーを入れ替えての一戦となり、GKには1年生で初スタメンの平野碧(ひらの あおい)選手が抜擢。J2京都サンガに内定している木村勇大(きむら ゆうだい)選手、同ファジアーノ岡山に内定している本山遥(もとやま はるか)選手など主力選手もスタメンに名を連ねました。
 
今節から有観客開催となったこの一戦は、Jリーグ内定者が3人もいる関学の試合をひと目見ようと多くの観客が訪れました。

会場は大阪府高槻市にある萩谷総合公園サッカー場で、天然芝のきれいなグラウンドでした。

ゲームレポート   

試合開始から、FWの木村選手を起点に関学が攻め込む時間帯が続いた。

木村選手は184cmの長身を生かし、最後尾からのロングボールの受け手になり、ポストプレーヤーとして見方を活かす動き、さらには見方を囮にして自ら反転しシュートを打つ場面もあった。また、右サイドバックの本山選手のオーバーラップから何度もチャンスを迎え、幅広い攻撃パターンで相手ゴールを脅かした。

守備面でも、カウンターを受ける場面があったが、CBの小林洵(こばやし じゅん)選手が何度も空中戦で競り勝ち相手のカウンターを跳ね返した。
しかし、ゴールを奪うとまではいかず、前半をスコアレスの0-0で折り返すこととなった。

後半の序盤は、前半と一転して、同志社大が攻め込む時間帯が続いた。
後半10分過ぎには、ゴール前で2対1の状況を作られ絶体絶命のピンチを迎えるも、初スタメンのGK平野選手のスパーセーブでピンチを乗り切った。
そこから、一気に流れが変わり試合は関学のペースへ。

前半同様木村選手のポストプレーからチャンスを作り、同志社ゴールに迫る。

後半20分、臼井貫太(うすい かんた)選手が左サイドから駆け上がり、裏に抜け出した木村選手にスルーパス。しっかりボールを収めた木村選手は、相手DFを振り切りシュート!ゴール右隅に決め、待望の先制ゴールとなる。

その後も、終始関学がボールを握る展開となり、タイムアップ。

結果、木村選手のゴールが決勝ゴールとなり1-0で勝利を収めた。
 
試合を終えて
 
やはり、今日のキーマンは木村選手だったでしょうか。

ゴールという結果での貢献はもちろん、攻撃時の起点となり多くのチャンスを演出しました。攻撃面での貢献が光った木村選手でしたが、実は守備でもかなりのハードワークでチームに貢献していました。

サッカーの専門的な話になってしまいますが、FWの選手の守備というのはサッカーにおいて非常に重要なことなんです。

「FWって、攻撃をする選手じゃないの?」って思うかもしれませんが、サッカーは試合中での基本的な配置は決められていますが、グラウンド内であれば、場面に応じてどこにポジショニングしてもいいのです。そのため、DFの選手が、攻撃参加するときもありますし、試合終了間際では、GKが攻撃に加わる場合もあります。

では、「FWの守備ってなんだ?」と思うかもしれません。サッカーで「守備」と聞くと、ボールを奪うというイメージだと思いますが、相手のDFからボールを奪うことは難しいんです。なので、FWの選手の守備というのは、DFがパス出す方向を右か左かに限定しなら、ボールを持っているDFにプレッシャーをかけることなんです。

考えてみてください。

もし自分が、ボールを持っているDFだとして、左から相手が来たとします。そうなれば、相手のいない右側にパス出すしかありません。そして、その次にパスを受けた選手に対してまた、左側から敵が来たとしたら、また右にパスを出す選択肢しかなくなります。そうすれば、どんどんサイドに追い込まれ、最終的にはライン側で囲まれてしまうことになります。こういった連動した守備の起点になるのが、一番前にいるFWの選手なんです。今回の試合で言えば、木村選手がその役割をこなしていました。


先ほどの例は非常に単純な例ですが、それでも相手を追いかけるスタミナと能力が非常に求められます。

木村選手は、試合後のインタビューで「元々は、守備は得意ではなかったですが、京都(サンガ)の練習に行ってから、意識が変わりました」といっていたように、素晴らしいハードワークでチームに攻守ともに貢献していたなと感じました。
 
近年、大学卒の選手がJリーグの枠を超えて海外や日本代表で活躍することが多くなってきました。

最近で言えば、オリンピックに出場した三笘薫選手(筑波大出身)や相馬勇紀選手(早稲田大出身)、上田綺世選手(法政大出身)などが有名です。

日本サッカー界が注目している大学サッカーを観戦しに、是非足を運んでみてはどうでしょうか。



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