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【日本のSaaS Shiftを加速する】 Box CEOアーロン・レヴィ基調講演のまとめ#SaaSway

#SaaSway の基調講演に行ってきました

7月24日(水)に行われたSaaSwayの参加メモです。アーロン・レヴィがかっこよかったので備忘録がてらまとめています。(雑記のため読みづらくすみません)

基調講演のテーマ:日本のSaaS Shiftを加速する

登壇者はBox創業者のアーロン・レヴィ。昔、記事で初めてみた時めっちゃ若いし、めっちゃイケてるな、、と思ったことを思い出しました。https://www.lifehacker.jp/2014/01/140111aaron_levie_box.html

基調講演はQ&A方式で進んでいきます。

Q1,起業初期にBtoCからBtoBへビジネスモデルを変更した理由は?BtoB SaaSの「面白さ」とは?
Q2,なぜ米国で、Boxや他のSaaSが大規模に広がったのか?日本との違いは何か?
Q3,Boxはなぜ多くの大企業に導入されているのか?SaaSの大企業への導入に向けてのキーとなる成功要因は何か?
Q4,Boxの高成長を実現する原動力となっている企業文化について教えてください
Q5,他の多くのSaaSと連携し、単独パッケージ型ビジネスを志向していない理由を教えてください
Q6,日本のSaaS市場のポテンシャルをどう考えていますか。日本でSaaS利用を加速するために何が必要なのでしょうか。
Q7,SaaS事業を「今」はじめる人に最も伝えたいアドバイスはなにか?

Q1,起業初期にBtoCからBtoBへビジネスモデルを変更した理由は?BtoB SaaSの「面白さ」とは?

ファイルに対してものすごくシンプルな方法でアクセスできる手段がなく、そうしたものを作ろうと思ったのがきっかけ。
共同創業者がオンラインポーカーで資金を貯めて創業。
VCからあまり資金調達できず、Enterpriseに注力することを決めた。
コンシューマーテクノロジーをEnterpriseに提供できたらどうか、を意識して作り上げた。
ソフトウェア設計するときはto Consumerの目線を心がけ、複雑でわかりづらいものはやめる。
エンドユーザー思考型のモデル。

Q2,なぜ米国で、Boxや他のSaaSが大規模に広がったのか?日本との違いは何か?

レガシーなEnterprise向けのサービスのペインが非常に大きかった。
日本でもこの課題はあるし、すでにかなりの変化が日本企業でも起こっている。
SaaS浸透の波は来ている。
SaaSが広がっていくためにはユーザーからの要求が会社にあがることが大事。仕事の中で革命を起こすために必要なことをユーザーがしっかり認識していくこと。

Q3,Boxはなぜ多くの大企業に導入されているのか?SaaSの大企業への導入に向けてのキーとなる成功要因は何か?

Boxはユニークな課題にチャレンジした。
「Enterprise向けの使いやすいソフトウェアだがセキュリティも担保している」。
データが暗号化して守られていること。
ボタンをいかに減らしてシンプルな問題解決に努めていること。
困難な問題に取り組むことが大事。

--カスタマイズ発生しない?
非常に重要なポイント。
「カスタムしないといけない」というバイアスがあるが、カスタム化は抑えるべきもの。
カスタムするとバージョンがアップデートされず、SaaSの価値を享受できない。
依頼された場合も「カスタマイズはよくない」としっかり伝えるべき。
カスタム化しないほうがSaaSとしてのメリットが得られる。
カスタムはいつもいつも陳腐化する。
カスタマイズを終わらせよう。

カスタマイズを行わないことを固く誓うアーロン・レヴィ

Q4,Boxの高成長を実現する原動力となっている企業文化について教えてください

経験上、ジュニアメンバーが素晴らしいアイディアをだす場合が多い。
インターンでも社員でも誰でもアイディアをだせ建設的なフィードバックができる文化が大事。
そしてカスタマー中心という価値観を持ってなければならない。
カスタマーのためにならないことはするな、ということ。
カスタマーとたくさん話をしていろんな声を聞くことが大事。
常にカスタマーに注目する。
ときにはカスタマーを教育することも重要。
シンプルなソフトウェアこそが価値だと気づいてもらう必要がある。

Q5,他の多くのSaaSと連携し、単独パッケージ型ビジネスを志向していない理由を教えてください

APIでの連携は、いろんなテクノロジーを買う、という感覚。
カスタマーが使いたいというものを統合していく。
カスタマーが中心にある戦略、すなわちベスト・オブ・ブリード。
オープンなところにフォーカスする。

拳に気持ちがこもっている佐久間さん

Q6,日本のSaaS市場のポテンシャルをどう考えていますか。日本でSaaS利用を加速するために何が必要なのでしょうか。

日本のポテンシャルは膨大。
効率化、変革ためのSaaSによるデジタル変革は起こっていく。
アメリカの会社は水平で統合していきた。
これから特定の業種業態のためのツールがたくさんでてくる。

Q7,SaaS事業を「今」はじめる人に最も伝えたいアドバイスはなにか?

いつもビジネス関連でおすすめしているのが以下の本。
●イノベーションのジレンマ
https://amzn.to/2Yzhs4Z
●キャズム
https://amzn.to/30Tk4rN
●ブルオーシャンストラテジー 
https://amzn.to/2K4jf8B
全てディストラプションについて描いてる。
今あるものをちょっと変える程度だと難しい。

人はみな現状を変えたくない。
それを変える理由、魅力を明確に作らないといけない。
レガシーシステムを卓越したものでなければならない。

そしてカスタマーを中心とした戦略をつくること。
ソフトウェアはシンプルで使いやすいものでなければならない。

--いま起業するとしてもSaaS?
SaaSで考える。
まだ変革の初期タイミング。
今からでも間に合う。

我々はSaaSの「サービス」という言葉を意識する必要がある。
サービスなので価値が提供されなければお金が支払われない。
それが従来型のソフトウェアとの違いであり、常に意識していく必要がある。

ちょっと時間を押しても、熱く語るアーロン・レヴィ

僕の雑感

アーロン・レヴィが一番熱く語っていたのはSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)はあくまで「サービス」である、というところ。
Boxのカスタマーセントリックな感じも非常に伝わった。

そうした熱量がある基調講演って学びもいうより刺激だけどだからこそ面白いしワクワクしますね。
FORCASのみなさん、ありがとうございました!

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