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「初めて映画館に2回見に行った映画」-The Greatest Showman

noteで映画について書いてる方に比べたら私の映画経験値なんて虫けらにも満たないんですけど見てもらえますか... 賛否のあるこの映画に少しばかり思入れがあるんです。

個人的な話で恐縮なんですが、私は高校生のころ大学に憧れを抱いていてまさに理想の”キャンパス・ライフ”なんてものを追い求めて、朝始発の時間に電車に乗って、甘酸っぱい青春を尻目に、目にも止まらむ速さで通学路を通り抜け教室に一番着いて勉強する(クラスメイトもなかなかに早いんですこれが)ことに命を懸けていました。だから映画やドラマなんて所詮娯楽と正直思っていたし、その時間集中できるなら別のことしたほうが有意義じゃないと当時の私は思っていました。それぐらい本気だった。だから蓋を開けたとき、心底自分が嫌いになりました。

たくさんの時間とお金と体力と懸けた分、なにもかも嫌になってしまってしばらく何も手につかず、枕を濡らす日々を過ごしていました。(あのときは家族にも迷惑かけました。感謝と謝罪の気持ちでいっぱいです。)いまでも絶望感がふと蘇ってきます。そろそろ引っ込んでほしいです。

そんな”理想”になれなかった自分を肯定してもいいかなと思えたのはこの映画のおかげでした。

ヒュージャックマン演じる、P.Tバーナムが義父さんを見返そうとする野心に溢れた姿や家族をも置いて成功に固執する姿を当時の私に重ねていたからなおさらなんだと思います。

なんというか、自信のない自分に勇気を与える曲って世の中にたくさんあると思うんですけど、”This Is Me”が流れたとき(何回かあったんですが)私がなりたかったきらきらした何かが見つかったようで泣いてしまいました。さらにその演出に、彼の将来に対する”期待”と”失敗”への恐怖の感情が垣間見えて、当時の気持ちがフラッシュバックしてくるようでした。

展開は真新しいものではなく、アメリカンドリームに夢を馳せる男の話です。きっとこの後転機が来るな、となんとなく予想してしまうくせに監督の手の込んだ演出に幾度となく震えました。

思うんです。若造なのでこれが正しいのかわかりませんが、映画ってふと見上げた空に感動したり、花を見て愛する人を思い浮かべたり、忙しい世の中に巻き込まれず自分のペースで立ち止まるために見るのかな、と

私は映画に救われた場面が多くあります。映画に出会えてよかった。他人だけじゃなく、自分も愛せるようになったから!

#映画 #movie #洋画 #レビュー #感想






20年ほど生きてきて友人と話していると結構みんな映画を見ていてしかも個性があることに気づいて、映画についての感想をもっといろんな人とお話ししたいと思って初めてみました。またこれが映画を観ようか迷ってる人の背中を押せたらなおはっぴーです。(紹介文として)