学べば学ぶほど行動が難しくなるジレンマ
事業をおこすことは本来誰でも出来るはずなのですが、簡単におこせる人と、おこせない人がいるように思います。簡単におこせる人は考えるより先に動き出すタイプだと思います。
簡単におこせない人は、起業の本を読み漁ったり、創業塾に参加するなど、勉強熱心な人ほど実際に事業をおこすのを難しくとらえているのではないでしょうか?
私自身、若い頃から良く本は読みましたし、創業塾的なものにも参加しました。だけど、その場で出会った人たちがその後起業したという話はあまり聞いたことがありません。
■学べば学ぶほど、自分でハードルをあげてしまっている
本でも塾でも、習った順番に実践すれば良いのですが、全てを知識として詰め込んでしまった時に、あれもやって、これもやってと100%準備万端の状態を目指そうと、無意識にハードルをあげすぎてしまってるのではないかと思います。
逆に、思ってた以上に色々やらなきゃいけないことがわかった時に、面倒くさくなる場合もあるでしょう。
ここで勘違いしてはいけないのは、知識として詰め込んでいるものが、一度にふりかかって来るわけではないということです。
「顧客がぁ」とか「組織がぁ」とか「採用がぁ」とか「資金繰りがぁ」とか、ずっとずっと先で考えなくてはならないことも含めて、最初に考えて準備万端を目指そうとするから、踏み出せないのです。
■一番最初に誰が顧客なのかを考える
せっかく学んで知識としては溜め込んでいるのに、その通りに実践しない場合もあるかもしれません。先人の知恵をそのまま真似すれば良いものを、変にオリジナリティを発揮してしまったり、ステップを飛ばしてしまったりする場合です。
その最たるものが「ターゲティング」だと思います。
ターゲティングが明確でないままに、「こんなサービスあったらいいかなあ」や「こんな商品売れるかなあ」なんてことを考えてもあまり意味がありません。
「売り方」を考える場合でも、ターゲティングが明確でないと考えられないのです。
直ぐに事業のおこせる人との会話では、必ず先に「◯◯だったら買うと思うんだけど」という、まだ商品やサービスが存在していないのに、先に売れているイメージがあるのです。これはターゲットが明確に頭の中にあるからでしょう。
■頭の中をいっぱいにすべきは
知識として詰め込むのは、いざという時に役に立つので引き出しにどんどんしまい込みましょう。そして、最初にしまい込んだであろう引き出しから「ターゲットを明確にする」を引っ張り出してきて、そのことだけを頭の中でいっぱいにしてはどうでしょうか?
ターゲットが明確になれば、売り方なりサービスなりもどんどん明確になってきます。そして、売り方やサービスが明確になると、またターゲットがより鮮明に見えてきます。しばらくはこれが繰り返して、それぞれが鮮明になった時に、既にスタートしていたことに気付けると思います。
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