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「物を買う」ことが「価値観の表明」となる時代

【読書録:Weの市民革命】

社会人になり、経済的にも少し余裕が出てきたことで、最近は「お金の使い方」について以前よりよく考えるようになりました。

なぜなら、何に対してお金を使うかということはその人が人生において何を大切に考えているかということがまるまる反映されると感じるようになったから。

その考えが先日こちらの本を読んだことにより、より一層強くなりました。


社会を動かすミレニアル世代

こちらの本で印象的だったのが、ミレニアルと呼ばれる1981年から1996年の間に生まれた、自分と同世代の人々がアメリカで起こしてきた購買運動について。

ミレニアル世代の人々は、自分のお金は社会的責任を果たす企業に使うべきだと信じ、逆に、企業の雇用・環境対策などに失望すれば、その企業から物を購入するのをあっさりやめる。

そうすることによって、企業や社会全体に変革を起こしてきた、とのことでした。

昨今世界中の企業(とりわけアパレル業界)において、急激にエシカルサステナブルといった考えが取り入れられてきたことを疑問に感じていましたが、このような背景があったのか、とようやく点と点が繋がる思いでした。


推しに課金する感覚で物を買う


企業理念に賛同できる企業の物を購入することは、わかりやすくいえば、推し課金することと同じだと思います。

私の周りにはなにかしらのオタクを名乗る友達が何人かいますが、彼女たちは推しのグッズを買ったり、ライブに行ったりすることにより、いわゆる"課金"を行うことで、まわりまわって推しの活動を支えていることをよく理解しているように感じます。

これと同じ感覚で、これからも応援したい、続いてほしい、と思う企業や個人に対してお金を払う感覚はこれからの時代にとても重要な考えとなるはずです。


まずは自分にできることから

とはいえいきなりすべての物を、企業理念に賛同できて、エコフレンドリーで、生産に関わる人たちの労動環境の改善に取り組んでいる企業からしか買わない!というのはハードルが高いですよね。

なので、私はまず自分にできることとして、

物を買う時には

・安いという理由だけで買おうとしていないか
・作り手のこだわりが見えるかどうか
・何年経っても愛着を持てる物であるか

ということを大前提として考えて、
さらにわかるようであれば、

・その企業の理念に賛同できるか
・どのような環境で作られたかが明記されているか
・環境負荷の少ない商品であるか

といったことにも着目していきたいと考えています。
そうやってこだわって購入したもののほうが、長く愛用できるし、物を捨てる量も格段に減らせるはず。


まとめ

これからの時代、自分が支払ったお金の使われ方を意識して、責任をもつことが重要だということを「Weの市民革命」を読んで知りました。

初めて知ることも多く、読むのにエネルギーも使いましたが、もっと詳しく知りたい!という方はぜひ読んでみてください。

今社会で起きている変革について「なるほど」と納得のいくことが多いはずです。


また皆さんのお勧めの本もぜひ教えてください!
では読んでいただいてありがとうございました。


読書が苦手な方はぜひこちらも読んでください。

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