北の大地の入場券(ついでに40入場券)全収集の旅 1日目・2日目
JR北海道が発売している北の大地の入場券と、2020年末まで発売されていた北の40入場券を回収したときの記録を残しておく。
以前発売されていたご当地入場券は既に全収集していたが、この時はキャンプとドライブがしたかったので大部分がレンタカーでの収集となった。
北の大地の入場券収集に当たっては公共交通機関縛りで進めることとし、結果的に都合2回、トータルで13日間かけて達成した。1回目は2020年8月、2回目は同年9月である。
なお、日高線の廃止と音別駅の無人化により発売終了や発売駅の変更、営業時間の変更等があるため、現在の発売状況についてはJR北海道のページを確認いただきたい。
1日目の収集予定
北の大地の入場券
・新函館北斗
・森
・大沼公園
・鹿部
・函館
・八雲
・木古内
北の40入場券
・新函館北斗
・森
・七飯
・函館
主に八雲以南の道南で収集する。奥津軽いまべつについては、2日目に回収する予定としていた。長万部以北の収集は9月に実施。
いざ北海道へ
北海道に行くときは、大抵はやぶさ1号に乗車する。埼玉県民の私はどうにも羽田に行くのが億劫なので、大宮から新幹線で北上することが多い。乗ったら利根川を渡るころにはいつも寝てしまう。
「もうすぐ新青森に着くから特急白鳥に乗り換える準備を始めたら、七戸十和田到着の放送が流れた」という意味不明な夢を見ているうちに盛岡に到着。一瞬自分がどこにいるのかがわからなくなってしまった。
例によって10:53に新函館北斗に到着したら、入場券の購入と今後使用する切符の仕込みを行った。
補助金で安くなったフリー切符
この時は道からの補助金で、「はこだて旅するパスポート」がほぼ半額になっていた他、6日間有効の「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」が12,000円で発売されていた。今日限り有効のパスポートと、来月に利用する6日間パスを購入した。もちろん肝心かなめの、北の入場券と40入場券も忘れずに購入した。
【新函館北斗】
北の大地の入場券 1/86 新函館北斗に入線するH5
北の40入場券 1/24 キハ40-831(先行製造車)
上記購入の切符とは別に、北海道&東日本パスの余りがあったのでこれと特急オプション券を使用して特急北斗9号に乗車した。次の目的地は森である。この区間の遅さはどうにもならないのか。
【森】
北の大地の入場券 2/86 掛澗を発車するキハ40-1809
北の40入場券 2/24 キハ40-1809(道南 海の恵み)
森と言えばいかめしだが、今回はスルー。森11:46発函館行で大沼公園に戻る。2番線に停車している列車の函館方1両が当該車両である。長万部方は長万部行になるので注意。
【大沼公園】
北の大地の入場券 3/86 小沼の横を走る函館行快速アイリス
未更新のキハ40に揺られること30分で大沼公園に到着。8月だが気温23℃とかなり涼しい。入場券購入後は駅から離れたバス停で、鹿部方面のバスを待つ。バス停近くには大沼団子の店があったが、生憎甘いものは大の苦手なのでパス。12:29発の鹿部出張所行函館バスに乗り換えた。
貴重な観光タイム
鹿部町には鹿部駅があるが、ここは無人駅である上にかなりの町外れにある。そのためか鹿部の入場券は、道の駅しかべ間歇泉公園にて発売されている。バスで20~30分ほどの距離なので、訪れる際には注意を要する。入場券収集における難所の一つ。
【鹿部】
北の大地の入場券 4/86 渡島砂原駅に入線する函館行SL函館・大沼号
図柄の撮影地が隣町じゃないかというツッコミはさておき、13:04に道の駅に到着。次の鹿部駅行バスまでは1時間40分ほどあるため、ここで昼食としゃれこむ。ここには食堂もあるが、せっかくなので名物の温泉蒸しを食すこととした。食材を購入することで機材を借りることが出来る。今回は豚肉と野菜のセットを購入した。味は…普通?味の違いが分からない人間なので何とも言えない。ちなみに、食材は海鮮系もあった。
なおも時間が余ったため、有料ゾーンにある間歇泉も見ていくことにした。大体10~15分おきに吹き上がるので、よほど時間に余裕がない場合を除けば見ることは出来るはず。足湯に浸かりながら眺めることもできるが、こちらは割と人がいたので入らなかった。間歇泉見学後、14:43発の鹿部駅行バスに乗って離脱した。
当初、鹿部から函館行に乗って七飯→函館→八雲と回る予定だったが、再度行程を見直したところ、八雲→七飯→函館と回ることで青森投宿を早めることが出来ることに気づいた。そのため当初乗車予定の函館行は見送り、15:38発長万部行まで待つことにした。なお、この列車は鹿部から森・長万部方面に向かう2本目の列車である。
長万部行はやたら遅い。砂原支線は長らく路盤状況の悪化による徐行運転を行っており、時刻変更が発生していた。いつの間にか時刻表から時刻変更の表記が無くなっていたので解除されたのかと思いきや、徐行運転ダイヤが通常ダイヤになっただけだった。それだけでもかなり遅くなるのに、この列車に限っては渡島沼尻と掛澗で対向列車待ちを行う。この停車時間も妙に長い。暑い日はかなり辛くなりそうだ。
収集は夕方からが本番?
【八雲】
北の大地の入場券 5/86 ①H100形6両の甲種輸送
②函館行?183系特急北斗
17:18に八雲に到着。ここで入場券を購入後、新函館北斗へ引き返す。八雲付近は複線なので、折り返し乗車を行う際に遅延が発生しても反対向きの列車は待ってくれない。地味にリスキーな区間なので気を付けたい。
八雲駅の入場券は2枚で1組となっている。そのことを知らず、1枚しか購入していないと言ってしまった。どうやら裏面の地図を埋めるために、複数枚セットになっているようだ。ミシン目で切り離すことは可能。1組200円なので複数枚だからと言って値上がりすることはない。
函館行特急北斗16号は4分後に来るので、ちゃっちゃと購入してしまいたい。やってきたのは今や貴重になってしまったキハ281。キハ261よりもこちらの方が若干テンションが上がる。駒ケ岳山麓では大きく車体を傾けながら進んでいく。
今朝通った道を三度通り、新函館北斗に戻る。次に向かうのは七飯なので普通列車に乗り換えたいところだが、この次の列車だと窓口が閉まってしまう。そこで、ここからは函館行のバスに乗車する。いくつかの系統に分散しているが、おおむね1時間に1本は走っているので、タイミング次第では活用できる。18:20発の函館バスセンター行に乗車した。時刻表によると鹿部出張所発のようだ。
七飯バス停は国道上にあるため、駅までは若干歩く。10分弱は見ておいたほうが良い。七飯駅に向かっている途中、駅の方から函館行のバスとすれ違った。どうやら新函館北斗発の七飯駅入口バス停を通る便のようだ。あちらに乗れば歩く距離は大幅に少なくなったはずだ。七飯駅入口に向かう場合は、30系統もしくは30A系統に乗る必要がある。その他の系統は基本国道経由だ。
【七飯】
北の40入場券 3/24 キハ40-700代(函館所属)
この駅は40のみの発売である。窓口の営業時間が19時までなので、これから乗る19時発の函館行までは改札を行っていた。長万部始発の列車なので当然キハ40ワンマンである。函館までは20分かかる。参考までに、はこだてライナーだと15分である。電車は偉大なり。19:20に函館到着。
【函館】
北の大地の入場券 6/86 停車中のキハ261特急スーパー北斗現塗装
北の40入場券 4/24 キハ40-1700代(函館所属)
最近は函館駅を訪れる機会も減ってしまった。ここでは20分の間にやきとり弁当を仕入れようとしたが、駅近くのハセガワストアの場所が分からないまま時間を浪費してしまったため、泣く泣く諦めた。ここからはいさりび鉄道で木古内に向かう。旅するパスポートで利用可能だ。今回の車両はタラコ色の1807号だった。正直面白みはない。車内はJR時代と大差ないが、海側の窓枠に「天気が良い日は函館山が見えます」と書かれたシールが貼られている。木古内までは1時間少々の乗車だ。
【木古内】
北の大地の入場券 7/86 ①木古内~新函館北斗間を走るH5
②雪の木古内~新函館北斗間を走るH5
木古内では乗り換え時間が12分あるので、駅前のセイコーマートで夕食を調達した。その後橋上駅舎を上り下りして新幹線駅舎に向かう。この構造はどうにかならなかったのだろうか。ここの入場券も2枚組である。盛岡行はやて98号で北海道を後にした。予定より1本早い列車に乗れたので、このまま奥津軽いまべつに行くことも考えたが、さっさと投宿したかったので費用は掛かるが明日に回すことにした。
新青森到着後は青森行で青森駅に向かい、ホテルサンルート青森に投宿。元々素泊まりプランで予約していたが、追加で有料朝食を頼めるようなので注文した。結構値は張ったが、わざわざ朝から街に繰り出して食事を探す手間が省けるのは良い。部屋に入ったら風呂に入って寝るだけだ。明日も早いので22時半ごろには就寝した。
1日目の収集結果
北の大地の入場券
・新函館北斗→収集済
・森→収集済
・大沼公園→収集済
・鹿部→収集済
・函館→収集済
・八雲→収集済
・木古内→収集済
残り79駅
北の40入場券
・新函館北斗→収集済
・森→収集済
・七飯→収集済
・函館→収集済
残り20駅
2日目の収集予定
北の大地の入場券
・奥津軽いまべつ
北の40入場券は収集予定なし
奥津軽往復
朝食は和定食で、青森名物の貝焼き味噌がメインだった。青森市内の居酒屋でおすすめを訊くと大抵これが出てくる印象。ホタテの貝殻は物凄く熱いので火傷に気を付けて食べた。
この日は北海道には行かず、JR北海道で唯一道外にある奥津軽いまべつのみ収集を行う。朝食後にワンマンの津軽新城行で新青森に行き、はやて93号に乗り換える。奥津軽いまべつには8:12に到着した。在来線との圧倒的なスピード差を感じる。
【奥津軽いまべつ】
北の大地の入場券 8/86 ①大平分岐を走るH5
②奥津軽いまべつを通過するH5
③新在共用区間を走るH5
④津軽平野の高架線を走るH5
奥津軽いまべつで下車するのはこれが4回目となった。これほどまでに使うことになるとは思わなかった。みどりの窓口で渡された入場券はなんと4枚組セット。裏面の路線図を無理やり新青森まで伸ばした結果だろう。青森へは隣接する津軽二股から津軽線で向かう。かの有名な宇都井に匹敵するほどの階段塔を下るのも何回目だろうか。
津軽二股駅は屋根もない棒線駅だが、隣接する道の駅の風除室を待合室として利用できる。やがて三厩からの蟹田行が到着。首都圏色と五能線色のキハ48が使用されていた。JR東日本のキハ40系列は2021年3月改正で一般車は全て引退となったので、東日本管内での一般形40への乗車はこれが最後になった。40らしからぬ甲高いエンジンを響かせて発車した。
蟹田からは701系青森行に乗り換える。北海道方面行貨物列車を待ってからの発車となる。701系は一部のクロスシート原理主義者からたいそう嫌われているが、私は結構好きな車両である。特に好きなのは、大雪をかき分けて疾走する秋田所属の3両編成と、ぶっ壊れそうな音を立てて飛ばす青い森鉄道線・IGR線・東北線の列車と、海沿いを走るガラガラの列車である。上の写真のような広々とした景色を見られるのもロングシートならではといったところか。青森に近づくにつれて乗客は増えていき、青森到着前には立客も発生した。青森到着は9:50。
あとは観光するだけ
ここからはただの観光である。行った先は八甲田丸・A-Factory・古川市場と、旅人にはお馴染みの青森まちなか温泉。八甲田丸を訪れるのは実に7年ぶりとなる。桟敷席には、船の科学館から譲り受けた青函ワールドが展開されていた。煙突はいつの間にか展望台に改装されていて、これには驚いてしまった。上空には編隊で北へ向かう戦闘機?が飛んでいた。
この後訪れたA-Factoryでは土産だけ買って後にした。甘いものが苦手な人間は、どうにも土産のセンスが酷くなる傾向にある気がする。テレワークの導入で食いもしない菓子を無理して選ぶ必要がなくなったのはありがたい。テレワーク万歳。
古川市場で昼食を摂る。ここはのっけ丼が有名である。飯と具材のチケットを購入して好き勝手海鮮丼を作る。やろうと思えば唐揚げ丼もできる。運がいいと番台のオバチャンがおまけしてくれたりする。今回は鮭と松前漬を乗せた…はず。
まちなか温泉でひとっ風呂浴びた後、呑気にしていたら乗車予定のつがる4号の発車時間が迫っていた。ダッシュでどうにか間に合い、息を整えてるうちに新青森で下車。そのままはやぶさ26号で帰途に就いた。
2日目の収集結果
北の大地の入場券
・奥津軽いまべつ→収集済
残り78駅
北の40入場券
残り20駅
3日目へ続く…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?