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まけるな!社交辞令!

こんにちは、カフカサハラです。
「社交辞令」と聞いてどんな印象をもっていますか?おそらく、嘘とか面倒みたいな印象だと思います。しかし、本当はそんな意味ではなくもっと誠実な言葉なんです。

社交辞令
つきあいをうまく進めるための儀礼的なほめ言葉やあいさつ。外交辞令。
https://www.weblio.jp/content/%E7%A4%BE%E4%BA%A4%E8%BE%9E%E4%BB%A4

儀礼的なほめ言葉という説明に「そうそう、だから面倒なんだよ」と反応する方もいるでしょう。では、外交辞令とはなんでしょう。

外交辞令めが

外交辞令
相手に好感を抱かせるように
表面を繕っていう言葉。おせじ。
https://www.weblio.jp/content/%E5%A4%96%E4%BA%A4%E8%BE%9E%E4%BB%A4

これじゃないですか!?
みんなが嫌で嘘で面倒なものって、外交辞令では?これを踏まえて社交辞令の説明を読み返すと、「今日暑いですね」「調子どうですか」が社交辞令であり。「○○さんは綺麗ですね」「今度ご飯行きたいです」が外交辞令な気がしてきます。

屈しないぞ

なんでしょう。この釈然としないイラつきは。社交辞令は頭文字がサ行であることにより発音しやすいから口に出される機会が多く、外交辞令はガ行だからその機会が少なかっただけか。

それとも、社交は、社交ダンスとか社交的とかしなやかで使いやすいイメージがあるのに対し、外交は外交官だとか政治的なイメージを呼び起こすから流行らなかったのか。

社交辞令がかわいそうでならない。
きっと外交辞令は社交辞令に対して「いつもすみません」なんて言ってるんだろう。胸糞わるい。性格悪すぎる。

でも、社交辞令よ。
本来のイメージを覆した先駆者がいる。
安心してくれ。

さて、「人たらし」をご存じだろうか。

社交辞令よ、希望をもて

「人たらし」の本来の意味は、たぶらかす、あざむく。と、かなり悪かった。
しかし、今では以下の②のように善いイメージで使われることがある。

人たらし(人誑し)
①人をだますこと。また、その人。
②多くの人々に好かれること。また、その人。
https://www.weblio.jp/content/%E4%BA%BA%E8%AA%91%E3%81%97

このように使われるようになったきっかけは、司馬遼太郎の著書、新史太閤記にて豊臣秀吉を人たらしの天才と表現したことから、とのこと。

本来の意味は払しょくできないまでも、前向きな言葉としてつかわれるようになった一例だ。安心したか社交辞令。お前が外交辞令に擦り付けられた意味を超えて本来の意味を広く伝えられる可能性はあるのだ。

たぶらかす

落ち着こう。
「人たらし」に人間が、文字通り誑されたのではないか?もっと言えば、司馬遼太郎が言葉を巧みに操り我々をたぶらかしたのではないか?
その結果「人たらし」は文字通り人をたぶらかし、善いイメージを植え付けることに成功したのではないか?

社交辞令よ、諦めようか。
少なくとも俺は司馬遼太郎になれない。

ごめん、ごめんよ。
あぁ、これは外交辞令です。

カフカサハラ

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