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アフリカのポルトガル語を聞いて命の危険を感じた話
どうもこんにちは、ケースカです。
大分昔の話になるのですが、すごく印象深かったのでお話させて下さい。私が今の職場で働き始める時の出来事です。
現在私はポルトガル語圏の国(アフリカ)の政府機関の事務所に勤めています。そのポストを知り合いの方から紹介された私は、メールで事務所と連絡を取り、面接を設定してもらうことになりました。
その頃の私は、ブラジル居住歴はあったものの、アフリカのポルトガル語はブラジルのそれとは大きく異なるので、不安でいっぱいでした。使う単語も違う、発音も文法も異なる…。相手の言うことは理解出来るだろうか...。自分の発音で果たして通じるだろうか...。そもそもそんな中で仕事なんて出来るのか…。不安に押しつぶされそうになりながらも、面接のために準備を進めていました。
そして面接当日。ポルトガル語の履歴書を持って心臓をバクバク言わせながら現地に向かいました。面接官は、以前一度だけお会いしたことのあるアフリカ人の女性の方でした。そして彼女は、The アフリカのポルトガル語!というようなアクセントで話し始めました。
彼女は業務内容、勤務時間、待遇など、様々なことを説明してくれました。私がアフリカのポルトガル語に不慣れなことを知ってか、恐らくゆっくりわかりやすく話してくれていたと、今になると思います。
そして業務の内容を話していた時の一文です。
「あなたにはね、事務仕事全般をやってもらいたいの。書類を作ったり、アルマールしたり...。」
アルマール...?
armar???
armar / 武装する。。。。。。。。。。。。
えっっっっっっ????????
ぶ、武装?!
一瞬命の危険を感じましたが、すぐに「arrumar(アフマール)/整理する」のことだと気づけました…。
ブラジルでは、arrumarのように
Rが二つ重なる時もしくは語頭に来るRは日本語のハ行の発音になります。
carro(カーホ) /車
correr(コヘール) /走る
Rússia(フッスィア) /ロシア
などなど...。
なので、arrumarもブラジルではアフマールと発音していたのです。しかし、アフリカのポルトガル語ではハ行には変化せず、ラ行のまま(日本語だと一番近いというだけです)発音するので、arrumarもアルマールと発音していたのです。そしてちょっと巻き舌です。
つまり、当時の私は
ブラジルポルトガル語
armar/武装する アルマール
arrumar/整理する アフマール
アフリカポルトガル語
armar/武装する アルマール
arrumar/整理する アルマール
こちらを理解しておらず、大混乱を招いたということでした…。彼女は単に書類の整理(arrumar)をお願いしたかっただけでした…。
一瞬の出来事でしたがほんっっっっっとうにビックリしました😥
その後、めでたく採用のお知らせを頂き、現在まで勤めることが出来ています。
それにしても、同じ言語と言えど、話されている地域・国でこんなにも違うんですね...。
今の職場に勤めてもうすぐ5年となりますが、毎日学ぶことがあってビックリさせられます。
言語って奥が深い...。
だからこそ面白いですよね。
以上、ケースカでした。
毎日が勉強ですね...。
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