散文詩 あかしあのくにの、あのこのうたう、あそびうた(2010年)
あめつちの、はじまるころから、あわのようにさきみだれている、あねもねに、あけびにあざみにあいりすのはな、あかつきの、あえかなひかりのあやおりもように、あたためられて、あけがたいろに、そめられている、あぜみちを、あせばむからだであるきつづけた、あたしのあしあと、あさいどにたまった、あまみずのかがみに、あのひにむかってあかずのとびらが、てつかずのままで、あつみをなくして、あんずのいろしてゆれていた、あめんぼ、あのひと、あかとんぼ、あさもやのあいまにあらわになって、あみのめをしたみ