伊藤佑輔

2002年から2018年にかけて書いた詩や散文を公開しています。 他には音楽を作ったり…

伊藤佑輔

2002年から2018年にかけて書いた詩や散文を公開しています。 他には音楽を作ったりしています。 twitter:@sensationsaki  blog:pagansynonym.hatenablog.com

マガジン

  • OverTheControlEP

    spotifyで配信しているOverTheControllEP Keysa/djaponの内容紹介記事です! https://open.spotify.com/album/1KVHjkHwnfKByit30IUhiG?si=znQTOS-FQmKh2PpLJtE3xQ 東京オリンピック問題をテーマにしたタイトル曲はこちら。https://youtu.be/JmzH7BArVlg

  • 伊藤佑輔作品集2002~2018

    2002年から2018年にかけて書いた詩や小説やエッセーなどをまとめたものです。 ↓が序文です。参考にどうぞ。https://note.mu/keysanote/n/ne35608f45b28

最近の記事

近況について:新音楽制作工房の紹介とオリジナルアルバム制作

お久しぶりです。お元気でしょうか? 最近全くSNS(XやFACEBOOKなど)に顔を出していませんが、私は元気にしています。 あまりにもSNSから遠ざかっているため、近況をブログ・noteにアップすることにしましたよ。 今回は2つ近況報告があります。 ▼報告1:2021年から新音楽制作工房に参加しています。 ブログやnoteでは報告していなかったのですが、 2021年に発足した菊池成孔さん主催の「新音楽制作工房」に初期メンバーの一人として参加しています。 音楽制作ギルド

    • OverTheControlEP③/まとめ:東京オリンピックが終わった後に残るもの

      というわけで、前回までのこの記事とかこの記事で書いたように 今回3曲入りのEPを配信で出しました。改めて、タイトル曲の動画をどうぞ。 歌詞はこちらです。 このラップは正直オリンピックを笑い飛ばしているようなものなので(笑)内容ちゃんと読むとシリアスだけど観た方が面白ければそれでいいや。 オリンピックは一体どうなるんでしょうかね??2021/5/27現在、今このラップを作っていたら、バッハ会長やコーツ副会長の事をネタにせざるをえなかったことでしょうね。それにしてもなんかう

      • OverTheControllEP②/放火

        というわけで、OverTheControllEP2曲目です。 前回記事はこちら 放火 妖精たちの、存在価値さえ、信じることのできない大人になるくらいなら、いっそのこと街を燃やして、黒焦げになった大通りを、何の疑いもなしに、夢遊病者みたいにさまよい歩いている方が、炭の匂いやプラスチックの溶けた匂いを、嗅ぎ比べて時間を潰して楽しんでいる方が、何倍もましだと、そう言った 松脂だとか、骨の折れた傘だとか、燃えさしばかりが気を失っては,、蹲っている、窓のない町並み、刺青のように

        • OverTheControl EP① /ある子の精霊指定都市

          はい、そういうわけで、前回動画で発表した東京オリンピック曲ですが、 このたびKeysa/djapon名義で3曲入りのEPとしてリリースさせていただきました!  残りの2曲は二つともdjaponさんの作ったビートにラップ・・ではなくてポエトリーリーディングを載せたものになっています。 はっきり言いましょう。この3曲は、すばらしいビートを提供してくださったdjaponさんのおかげもあって、ポエトリーリーディングやラップの音源作品としてはかなり稀有な作品なのではないかと・・!

        近況について:新音楽制作工房の紹介とオリジナルアルバム制作

        マガジン

        • OverTheControlEP
          3本
        • 伊藤佑輔作品集2002~2018
          135本

        記事

          東京オリンピック2021についてラップを作る事を通して考えてみた。

          純粋な驚き。あまりにもトラブルが起こりすぎる、東京オリンピックについての。。。というわけで、オリンピック問題をほぼほぼ網羅するラップを作ることで、何が起きているのかを考えてみました。裏テーマはスラムダンクの台詞ですね(笑)​ ※ラップは2021/3/20時点の内容になっています。 ↓は歌詞です。 Over The Control 時は2021年3月18日 「オリンピックはオリンピッグ」だなんて 言ったヤツご自身にアイスピックを突き刺す発言が点火して 火の手が上がった 燻

          東京オリンピック2021についてラップを作る事を通して考えてみた。

          ラヴェルの歌曲Sainteをカバーしてみました。

          フランスの作曲家、モーリスラヴェルの歌曲「Sainte」(「聖女」と翻訳されることが多い)のカバーしてみました! もともとラヴェルがフランスの詩人マラルメの詩に曲を付けた曲なのですが、歌詞は少し意味を変えた内容で翻案したものにしています。コード進行はかなり変えています。 SAINTE(ステンドグラスの聖女) Joseph Maurice Ravel covered by Keysa(きーさ) ↓はsoundcloudです。ページ内でダウンロードもできますのでよろしければ

          ラヴェルの歌曲Sainteをカバーしてみました。

          菊地成孔さんとADHDのペンギン大学生徒(note筆者)の往復メールの記録

          このnoteを購読いただいている方も、あるいはそうではない方も、こんにちは、あるいはこんばんは(SPY FAMILY風) いきなりこのタイトルはびっくりしますね(苦笑)この記事の直接のきっかけは一昨日2/16に投稿したnote記事と曲の動画にあります。今回の記事はこの前回の記事の続編というか顛末みたいな話です。なので今回の記事を読まれる際は前回の記事を読むと経緯が分かる話になっています。 曲の動画はこちら↓ 南極行って頭冷やしてこい/Go to Antarctica !

          菊地成孔さんとADHDのペンギン大学生徒(note筆者)の往復メールの記録

          南極行って頭冷やしてこい/Go to Antarctica !Cool your head!(Lyric Video)

          私の在籍している菊地成孔さん主催のペン大BM&Cを代表するトラックメーカーの一人D-TAKさんにビートを提供してもらいHIPHOPの曲を作りました! そしてラップに挑戦してみました!  南極行って頭冷やしてこい (Lyric Video) 音源についてはsoundcloudでも聴けてダウンロードもできるのでよければどうぞ! (soundcloudのこの曲のページを直接開き...moreをクリックdownload fileをクリック) ラップの歌詞が意味が分からないと思

          南極行って頭冷やしてこい/Go to Antarctica !Cool your head!(Lyric Video)

          感情についてのノート3

          アリストテレスの演劇論と鬼滅の刃 前回の記事↓の続きです。 能の物語についてもう一度振り返ってみます。 幽霊を浄化する、記憶を昇華し消化し消火する。それは記憶の効果的な解放と再現によるものです。それは後から解釈され、物語られます。再現されたものは、現在から新しい視点からの光を当てられる。そこには、その感情を生み出した関係性についての見晴らしが得られます。 実はこれととてもよく似た話をしている人がいます。世阿弥は東洋最古の演劇論として風姿花伝を書いていますが、西洋最古の

          感情についてのノート3

          感情についてのノート2

          目次 1 過去からの声としての感情 2 感情と輪廻転生の観念 3 能と初心と幽霊の観念 1 過去からの声としての感情 少し前に昔の友人に連絡することがあったのですが、その際、その人に対して自分の中でわだかまっている事を捉えるために、起きた事やその時に思った事、今感じていること、どうしたいか、などを紙に全部書き出して整理する、という事をしました。その内にその人について、以前と全然違う感情が湧いてきたりすることがあります。 よく時間が解決する、というけど、そしてそれは当ては

          感情についてのノート2

          感情の癖についてのメモ(twitterからの転載)

          ツイッター @sensationsaki  に書いた記事の転載 人は自分の思考の癖を持っています。嗜好の癖も、何かに対する志向のくせも、試行や施行する時の癖も、あと自覚はしてなくても食生活や口内の環境によって歯垢の癖も持ってしまいますね。 こういう思考やこういう感情を持ちやすい、という身体の状態や気分の時があります。なので考えるより体を動かした方が良い場合と、周りの事を全部シャットアウトして考える方が良い場合がある気がしています。 私は自分の思考の癖とか感情の癖に苦しめ

          感情の癖についてのメモ(twitterからの転載)

          音楽アルバムを作りました!無料で聴けます。あと解説も書きました。

          概要   ギターとボーカルのみで録音しました。ただ普通その言葉から連想される音楽の対極を目指したところがあります。ジャンルが分からないわりには聴きやすく、また一聴の価値ありのアルバムになったと思います。是非きいてみてください。 以下は今回のアルバム全体についての解説です。色々な説明をしたところで、魅力を全部説明できるなら音楽を作る必要もないし、音楽の力は説明とは関係ありませんよね。 なので以下はアルバム聴いて興味がわいた方が読んだら面白いかもしれません。逆に以下を読んで

          音楽アルバムを作りました!無料で聴けます。あと解説も書きました。

          あとがき

          というわけで、ひとまずこれで全部です。130作位ですね。 読み返して、思ってた以上に狂気と死とメルヘンと幻想に彩られてるなという気がしています。 どうなんでしょうね、客観的には。よく分からないですね。 主観的にはやっぱり好きだなと感じられる作品たちです。 読んでくださった方々、どうもありがとう。心から感謝します。 気に入っていただけるものが一つでもあれば幸いです。

          まとめ 折り返されて(2018年)

          久しぶりに読み返したところ、色々変えた方が良いと感じたところがあったので全体的に言葉遣いを変えたり、一部削除したり修正したりしました。前よりも読みやすくはなったと思います。(2018/12/29) 折り返されて 「魂はみずから生気あらしめている肉体の中よりも、むしろ自分が愛しているものの中に住む、なぜなら魂は肉体の中に生命を有しているのではなく、むしろ肉体に生命を与え、自らが愛しているものの中に生きるからである。」(十字架の聖ヨハネ) 1 秋だ。遠く広がる眺望。 あな

          まとめ 折り返されて(2018年)

          詩 虚数時間について(2018年)

          宇宙の始まりは無であり、 その無の宇宙は量子トンネル効果によって、 虚数時間の世界からこの実時間の世界に現象し、 無は真空となり、 真空はその無秩序性によってエネルギーを持ち、 それによって空間そのものを斥力となって押し広げていき、 そうすることによって宇宙の温度は急激に下がり、 余ったエネルギーは熱放射となって拡散する、 それによってビッグバンが起きる、 という説を読んだ。 量子トンネル効果というのは、ある素粒子が、ごくまれに本来すりぬけることのできない空間をすりぬけてし

          詩 虚数時間について(2018年)

          詩 血統書(2018年)

          ヘモグロビンは酸素を二酸化炭素に変える赤色、 葉緑素は光を酸素に変換する緑色、 かつて原始的な細胞が真核生物になり、 35億年以上昔に、植物細胞と動物細胞に分かれたころから、 二つの種族は共生関係にあったのだと本で読んだ。 樹木はわたしの遠い祖先が生きていくための必要条件をくれた、 より遠い太古には、同じ祖先だった、そういう種族の末裔だと。 そして植物は最初に陸地に上がり、 空の上にオゾン層を作った。 わたしが朝の植物に奇妙ななつかしさを感じるのは、 海から上陸したばかりの

          詩 血統書(2018年)