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生物界のおきてに学ぶ弱者の動詞①
稲垣栄洋さんの著書はいつも面白い。最初に手に取ったのが『弱者の戦略』。自然界は厳しい生存競争にさらされているが、必ずしも「強い」ものが生き残れるとは限らない。一般に「弱い」と思われている生物が生き残るために取っている戦略。それが4つにまとまっている。第一に、群れるという動詞。「弱い奴ほど群れたがる」と言われるが、実はこれが生存競争で有利に働く。小さなイワシは群れで泳ぎ大きな魚から身を守るし、シマウマもライオンを恐れて群れをつくる。もちろん、生物が群れをつくるには訳がある。イワシの場合は群れることで大きな魚を装う。つまりインスタレーションで威嚇できる。シマウマの場合は群れることで警戒能力を高める。つまり組織的なセンサーで高度に身を守れる。いづれも捕食されないことが肝心。人間のように寂しくて群れることはないのだ。
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