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アンソロジーをつくろう

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アンソロジーとは短編の小説やエッセイを編集したもの。1630年代、「詩の集まり」を意味する語源は、ラテン語のanthologia、ギリシャ語のanthologiaに由来する。 ギ…
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2023年6月の記事一覧

短編小説「水羊羹」第1稿

息を止めシャッターを切る。まるで海へ潜るように。光景の一瞬を切り取る。そのとき僕は海女に…

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創作設計図をつくる

創作設計図。なんだか魅惑的なネーミング。オリジナルアンソロジーに選んだ作品タイトル、自分…

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1年前
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中島敦の「鶏」

あらすじ その頃の「私」の仕事は、パラオにおける民俗調査のための資料収集だった。そしてそ…

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1年前
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井伏鱒二の「鯉」

あらすじ 「私」は親友から体長一尺ほどの白い鯉をもらう。鯉はアルミニュウムの鍋の中で泳い…

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1年前
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岡本かの子の「鮨」

あらすじ 東京の下町と山の手の境目にある「福ずし」。看板娘のたまよは常連客の人気者だ。そ…

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1年前
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梶井基次郎の「檸檬」

あらすじ 「えたいの知れない不吉な魂」に始終抑えつけられていた「私」。ある日、京都の街や…

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芥川龍之介の「蜜柑」

あらすじ ある曇った冬の日暮れ。横須賀発上り二等客席に乗った「私」の前の席に、いかにも田舎者らしい不潔な服装の小娘が座った。霜焼けの手には三等客席の切符。しかも小娘は、ただでさえ不快な私の気持ちを逆なでするように、トンネルに入ろうとする蒸気機関車の窓を開けてしまう。車内に充満する煤煙に怒りが込み上げる。しかし、トンネルから出た汽車の窓の光景に思わず息を呑む。倦怠から一転、新鮮な温もりに満たされる作品。 印象に残ったこと 文末に少し難解だが印象深いこんなオチがある。 「私はこ

短編小説を書くまえに

アンソロジーを編む。ポケットアンソロジー。著名作家の小説やエッセイと自らの作品が一列に並…

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アンソロジーはテーマが命

アンソロジーの元となる作品リストが渡された。174作品の中からテーマとなるものを選ぶとの…

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アンソロジー講座第1回

いよいよアンソロジー講座がはじまった。受講生は15人ぐらいだろうか。男女の比率で言えばや…

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アンソロジーの仕掛け人

6月4日、日曜日の昼下がり。慌ただしくラーメンで腹を満たし、神保町の「読書人となり」へ足…

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