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アンソロジーをつくろう

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アンソロジーとは短編の小説やエッセイを編集したもの。1630年代、「詩の集まり」を意味する語源は、ラテン語のanthologia、ギリシャ語のanthologiaに由来する。 ギ…
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「予定メーカー」という題名の短編小説でAIにあらすじを考えてもらったら

「予定メーカー」というタイトルの短編小説のあらすじの一例を挙げると、以下のようなストーリ…

KEY ISSUES
13時間前
3

短篇小説「予定メーカー」あらすじ

僕には日課があり、それは予定を立てることだ。声をかけると、ナッツが即座に返事をしてくれる…

KEY ISSUES
1日前
2

短篇小説「予定メーカー」第一稿

僕には日課がある。それは予定を立てることだ。 「さて、何かおすすめある?」 そんな風に声を…

KEY ISSUES
1日前
3

モンステラと母と娘

ウチがここに来て早一年になる。 「サトミ、今日も学校行かないの?」 「うーん」 ウチの家は…

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6か月前
2

短編小説「成吉思汗」第二稿

息を止めシャッターを切る。まるで海へ潜るように。一瞬を切り取る。 雑誌の仕事をはじめて…

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1年前
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講師陣からの励まし

おはようございます。短編小説「成吉思汗」の第一稿をレビューしていただきました。太田靖久さ…

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1年前

短編小説「成吉思汗」第一稿

息を止めシャッターを切る。まるで海へ潜るように。一瞬を切り取る。 雑誌の仕事をはじめて二十年が経っていた。写真を撮るときの流儀は変わらない。ところが、九州ツアーの最終目的地で異変があった。熊本で取材を終えた時、編集長からどんよりした電話が鳴った。「再来月で雑誌、休刊になるぞ」。ほかにも話があったのかもしれない。しかし、僕の記憶にはその断片しか残らなかった。このまま東京へ戻りたくない。鹿児島、福岡、小倉、大分、そして熊本。一週間も出張していたのに。何かが欠けている気がした。

第一稿へのダメ出し

創作講座で自作中の短編小説「水羊羹」について。小説家と編集者のお二人からコメントいただく…

KEY ISSUES
1年前

短編小説「水羊羹」第1稿

息を止めシャッターを切る。まるで海へ潜るように。光景の一瞬を切り取る。そのとき僕は海女に…

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1年前
6

創作設計図をつくる

創作設計図。なんだか魅惑的なネーミング。オリジナルアンソロジーに選んだ作品タイトル、自分…

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1年前
2

中島敦の「鶏」

あらすじ その頃の「私」の仕事は、パラオにおける民俗調査のための資料収集だった。そしてそ…

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1年前
1

井伏鱒二の「鯉」

あらすじ 「私」は親友から体長一尺ほどの白い鯉をもらう。鯉はアルミニュウムの鍋の中で泳い…

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1年前
2

岡本かの子の「鮨」

あらすじ 東京の下町と山の手の境目にある「福ずし」。看板娘のたまよは常連客の人気者だ。そ…

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1年前
5

梶井基次郎の「檸檬」

あらすじ 「えたいの知れない不吉な魂」に始終抑えつけられていた「私」。ある日、京都の街や裏通りをあてどなくさまよっていた「私」は、前から気に入っていた寺町通の果物屋の前で足を止める。そこには珍しく好きな檸檬が並べてあった。1つ買いそれを握ってみると、抑えつけられていた不吉な魂がいくらかゆるんで、街の中で非常に幸福を感じた。「私」は久しぶりに丸善に立ち寄ってみることにした。しかし、憂鬱が再び立ちこめてきて、次から次へ画集を見ても憂鬱な気持ちは晴れなかった。買ってきた檸檬を思い出