見出し画像

プロポーズされたら宝物にする(予定)

いつか、プロポーズをされたら

その光景、言葉を宝物にしようと思っていた。

ともに人生を歩んでいく中で、相手を信じられないとき、些細なことでケンカをし許せないとき、仕事がうまくいかなかったとしても

プロポーズをしてくれたときのことを思い出して

「この人を選び、信じようと決めたのは自分だ。仕事が上手くいかなくたって二人で協力して生きていく道を探せばいい。」

と思えるんじゃないかと考えていたが現実はそんなロマンチックなものではない。

彼と付き合って2年。

周りの友達は結婚ラッシュ、私も結婚したいという気持ちはあった。

1年前から結婚の話は出ていたが、具体的な話は全く進んでいなかった。

結婚したい気持ちと本当にこの人でいいのか。不安な気持ちが2〜3ヶ月ごとに交互にやってくる。

私が結婚をしたい気持ちが高まっているときに、彼は乗り気じゃない。

彼が結婚したい気持ちが高まっているときに、私は乗り気になれない。

結婚はタイミングと聞くが、その通りだと思う。お互い同時に「今、この人と結婚したい。」と思うときがなかなか無い。

感動的な言葉とともにプロポーズしてくれていたら、変わっていたかもしれない。だが、残念ながらそんなプロポーズは無かった。

家でテレビを観ているときに、さらりと「籍入れようか」と言われた時があったが、「うーん、どうかな・・」とはぐらかしてしまった。

彼が「(私の)親に挨拶に行こうかな」と言ってくれたときもあったが、優柔不断で頼りない彼と結婚するのが不安でしかたなかった。

心の中では、結婚するか分からないのに親に紹介するの嫌だな...。挨拶行こうかなじゃねぇだろ、腹くくって結婚するって決めてからだろって思ってた。

流れで結婚しようとしていることが納得できなかった。彼が東京出身で、長男じゃなくて、家業を継ぐ必要がないのであればプロポーズなし、流れで結婚も受け入れられたかもしれない。

彼と結婚したら

生まれ育った東京を離れて彼の義家族と同居すること

地方で転職し年収が半分程度に下がる可能性が高いこと

それを覚悟の上で一緒に生きていこうと思えなかった。

仕事が忙し過ぎたこともあるが、2年間を振り返った時に、印象的な思い出がなかったこともガッカリした。

ディズニーランドや箱根旅行、音楽フェス、横浜中華街での食べ歩き

デートはほとんど、私が提案し、計画を立ててたが、気づけば別の元彼と行ったことある場所ばかり

2・3回目に行くところより初めての場所や経験がのほうが印象的で、なによりも私のために一生懸命なにかしてくれていたら大切な思い出がもっとたくさんあったかもしれない。

なにかしてくれたこともあったかもしれないが、思い出せない。年を重ねるごとに純粋な気持ちを忘れていくのかな。

ギャンブルしない。ちゃんと働いている。趣味が合う。それだけで充分なはずなのに。

自信がなくてもいいから、自分の考えた言葉で生涯のパートナーとして歩んでいく決意を聞きたかったな。



宝物をくれるのはあなたじゃなかったみたい。

さようなら。幸せになってね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?