![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147298636/rectangle_large_type_2_723b1dd2d6c440852589065b34de4e15.png?width=1200)
Photo by
tsuyoshi_isogai
【夏の詩】ダンゴムシ
壁に当たってはダンゴムシ
ほら、ぶつかっては左へ進め
ほら、ぶつかっては右へ進め
絶えず困り顔の触角で
遠くを目指すダンゴムシ
触れられたらすぐダンゴムシ
全身を丸くして身を守る
結局、殻にどれほどの効果があるのか?
本能と運命の両極端を
丸めてこらえるダンゴムシ
ウワサを聞いたダンゴムシ
海にはダンゴになるのを辞めて
早足に成ったのが居るらしい
いつかそいつと会ってみたいが
計画は立てないダンゴムシ
夏はおどろくダンゴムシ
ある晩 土から這い出た彼等は
まさか 殻を破って翅を広げた
残った抜け殻食べながら
翅が生えたら海へ行こうと
気持ちを広げるダンゴムシ
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?