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マーケターの生産性を爆上げする!無料で高機能なツール6選_Part2(施策実行編)

このnoteは前回の続きです。Part1をご覧になっていない方は下記からどうぞ。

前回は、マーケティング実務の中で、デザイン・企画時に役立つツールをご紹介しました。今回は、マーケティング施策の実行スピードをあげてくれるツールをご紹介します。

③数値管理とデータ分析が超楽になる。完全無料のBIツール!Googleデータポータル(旧Googleデータスタジオ)

まず、おすすめしたいのが、みんな大好き。Googleさんが提供するBIツールGoogleデータポータル

BIツール(ビジネス・インテリジェンス)というのは、ものすごく雑に説明すると、企業に大量に蓄積しているデータを、ひと目で分かるように分析できるようにするツールです。

BIツールを利用する利点は、下記の通り。

1.大量のデータを、簡単に視覚化でき、分析できる。
2.異なるデータソースを組み合わせて分析できる。
3.情報をリアルタイムで更新・共有できる。

要は、データ活用を効率化して、意思決定のスピードを早めるための仕組み。

エクセルなどで、数値進捗の確認や、効果測定をちゃんとやろうと思うと、データの集計、レポーティングにアホみたいに時間を取られるので、できるだけ、素早くデータが分析ができるような体制を構築するべきです。

これら、BIツールの利点が詰まったサービスがGoogleデータポータルです。操作は簡単で高機能。しかも無料。。

では、実際に、Googleデータポータルで何ができるかみていきましょう。

【例|WEBアクセス状況のダッシュボード】
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例は、Google Analyticsのデータを引っ張ってきて、サイトのアクセス状況をグラフ化したもの。データポータルと完全に同期しているので、リアルタイムでデータが更新されます。一度ダッシュボードを作ってしまえば、毎度データを集計して、レポーティングする作業は大幅に軽減されるということです。

パワーポイント同じような操作性で、グラフの大きさや位置を変えたり、背景色などスタイルを変えたりができる。テキストボックスや図も利用可

右側のサイドバーのデータエリアで、可視化したい指標項目やディメンション(データのグループ)を選択して、グラフ描写する仕様。

グラフフォーマットも豊富。スクリーンショット 2020-06-21 16.14.57

【主なグラフ形式】
・表
・スコアカード
・折れ線グラフ
・棒グラフ
・円グラフ
・地図
・面グラフ
・散布図、バブルチャート
・ピポットテーブル
・ブレットグラフ
・ツリーマップ
etc

また、アナリティクス意外にも、様々なデータソースを組み合わせることが可能です。複数のデータベースと接続することで同じダッシュボード内で、異なるデータベースのグラフ描写ができるようになります。

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◆接続可能なデータベースの例
【Google系サービスのコネクタ】
・Google広告
・Youtube
・GoogleAnalytics
・Search Console
・Googleスプレッドシート 
・BigQuery
・Cloud SQL for MySQL
etc
※Google系のサービスは接続が特に、スムーズです。

【サードパーティのコネクタ】
・MySQL
・PostgreSQL
・Facebook、Instagram
・Twitter
・Salesforce
・Hubspot 
etc

※サードパーティのコネクタは200以上あって、使えるものも多いですが、ものによっては、有料だったりします。

とにかく、様々なデータを連携できます。ただ、サードパーティのコネクタは中級者向けですので、まずは、GoogleアナリティクスやGoogleスプレッドシート、サーチコンソールなどと接続して、触ってみるで十分だと思います。

ここでは詳しい操作説明はしないので、「Googleデータポータル使い方」と調べて試してみてください。

④NocodeでWEBサイトがつくれる!Webflow(ウェブフロー)

次に、おすすめしたいのがプログラムなしでWEBサイトが簡単につくれるWebflow

Webflowでは、下記のような形で、美しいサイトが、コードなしで制作できてしまいます。(HTMLやCSSの基礎知識があったほうが、理解は早い。)しかもブラウザ上で制作可能なので、共有も可能。

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テンプレートも豊富で、無料なものも結構あります。

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公開も簡単で、下記のサイトはテンプレートをほぼそのまま、公開しただけのもの。カスタムドメインは有料ですが、無料で公開までできてしまいます。

さらにCMSの機能もあるので、ブログ運用とかもできます。スクリーンショット 2020-06-21 19.01.54

企業ページの制作とかは、Wordpressが主流になってますが、Webflowがあれば全然代替できそうですし、高いサイト制作費も払う必要ないかなと思います。

なにより、マーケターが修正したい時に、ちょちょいと編集して公開できるのが良いです。

なお、こういったNo Codeでサイト制作可能なサービス最近増えてきていて、もしめちゃくちゃ簡単なサイトを作りたいのであれば、Wixやペライチなどで十分だと思います。ただ、より本格的な運用を考えているのであれば、Webflowのような高機能なものを使うことをおすすめします。

Webflowでは公式が、解説動画をたくさんあげているので、こちらを見れば、細かい操作方法もマスターできると思います。

ただ、上記は、英語のみです。日本語じゃないと無理!という方は、Youtubeで、Webflowの操作方法について、日本語解説している動画をみつけたので、こちら参照すると良いと思います。基本的な操作は理解できる内容になってます。

使いこなせるようになると、サイト制作も爆速でできるようになりますので、ぜひ、使ってみてください。

⑤無料から使える高機能メールシステム!Mailchimp(メールチンプ)

Mailchimpは、メールを主軸とした、マーケ施策を可能にするオールインワンのマーケティングシステムです。

Mailchimpでできることは下記の通り。

・No CodeでのHTMLメールの作成
・CRMとフォーム作成機能
・ステップメールやシナリオメールなど、Eメールマーケの自動化
・FacebookなどWEB広告との連携
・ランディングページの作成
・WEBサイトの作成
etc

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メールだけでなく、広範囲に渡って、マーケティング施策を実行できるのが特徴です。メール機能が主軸ですが、その他の機能もそこそこ使えます。

個人的には、メールマーケティングをしたいけど、HubspotやPardotなど、高価なマーケティングオートメーションツール(月数十万円)を導入するまでもないという段階の企業におすすめです。EC事業とかは特に、相性いいと思います。

リスト数2000件までは、無料プランの範囲で使えて、有料になったとしても、安いので。(プランによりますが、50000件のコンタクトで、月3万円程度。機能性のわりには、非常に安いです。)

直感的な操作で、No CodeなHTMLメールが作成できる。

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メールシステムなので、CRMも標準でついており、高度なターゲティングも可能。

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ステップやシナリオメールなど、自動化されたオートメーションメールも利用可能。
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フォームの生成も可能。ウェブサイトなどに設置すれば、MailchimpのCRMに直接顧客データを蓄積できる。スクリーンショット 2020-06-21 22.59.31

⑥オールインワンのマーケティングシステム!Hubspot (ハブスポット)

最後におすすめするのが、オールインワンのマーケティングシステムHubspot (ハブスポット)

HubSpotは、マーケティングオートメーション(MA)から、SFAまで製品を揃えており、カスタマーサポートから営業、マーケティングまでオールインワンでカバーしている企業です。

Hubspotが提供している製品のうち、Hubspot CRMは無料で誰でも使うことができます。

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Hubspot CRMの主な機能としては下記の通り。

・コンタクト(取引先の担当者)の管理
・コンタクトのウェブサイトアクティビティー履歴の閲覧
・会社(取引先)の管理
・取引状況の確認
・タスクとアクティビティー
・GmailやOutlookへの連携
・アプリマーケットプレイスとの連携
・フォーム
・広告管理
・コミュニケーションの受信トレイ
・レポートダッシュボード
・Eメールの送信&通知
・HTMLのEメールテンプレートの使用

より高度なことをしたければ、マーケティングオートメーションのMarkething HubやSFAのSales Hubなどにアップグレードする必要はありますが、無料の範囲で、様々なことができてしまいます。

コンタクトの管理画面。テーブル形式で、顧客管理が可能。一括インポートももちろんできる。スクリーンショット 2020-06-21 22.44.08

顧客ごとに、ミーティングやコール、メールなどの接触履歴を残すことができる。スクリーンショット 2020-06-21 22.45.34

取引(商談)の進行状況の管理機能を使えば、SFA的な使い方も可能。スクリーンショット 2020-06-21 22.54.14

Mailchimpと同じようにNo Codeで、HTMLのメールが作成できる。Eメールの一斉送付も可能。※無料版は送付数2000通/月までという制限あり。スクリーンショット 2020-06-21 22.49.32

フォームも直感的に作って公開できる。サイトなどで設置すれば、コンタクトへ直接顧客データがたまる仕組み。
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こうみるとMailchimpとかぶる部分が多々あることに気づくと思います。先ほどもお伝えしましたが、Mailchimpはメール機能が価格の割にすぐれています。一方で、HubspotはMarkething Hubなど上位製品へのアップグレードすることで、広告や、サイト構築、ソーシャル運用、営業の管理など一つのシステムですべて管理・実行できることを強みとしています。

アップグレードるのであれば、Mailchimpよりも優れているシステムであることは間違いないので、最終的に、月数十万円の課金をするつもりがある場合は、Hubspot。

メールマーケだけで満足でその他の施策は一旦大丈夫という場合は、Mailchimpを選択すれば良いのではと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございますー