【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
973.魔法陣の描き方
ニンゲンが理解できずに恐れたり敬ってしまう存在、神や天使、悪魔を表する文字が『魔』である。
もしヒトが書き表そうとしたした場合、それらを表現する図式は、皆さんもご存知の通り、『完璧』な図形である『円』に他ならない。
メソポタミア文明でも、古代エジプトの世界図書館でも、インカでもアンデスでも共通の認識だったでしょ?
だから、まずは円、である。
次に『方』だが、一般的には四角を意味していることが多い。
自衛隊とかでは正十二角、所謂時計が使われているよね。
点と点と点が有ればそこに方向と言う概念が生まれる、所謂、三角測量ってやつである。
皆さんは常日頃、東西南北と言う方向概念の中で生きている、だから『方』と言えば四角形を思い浮かべるよね。
そりゃそうだ。
メルカトル法で描かれた地図を見させられて平面の机上で『方向』って奴を覚えるように言われてきたんだもんねぇ……
でもさ、方向って四つじゃ無いじゃん…… 見上げてご覧よ、夜の星を、ってなったら五つ、五芒星かな? ああ、下もあったね、んじゃ六芒星かもね?
観察する自分の場所が移動したら、うーん、ずれちゃうから十芒星や十二芒星とかになっちゃうのかなぁ?
あれ? 時間経過は、過去とか未来とかぁ、うーん、じゃあ三十六芒星とか、七十二芒星ぃ?
………………
そう、『方』とは、可能性や多様性を考えた時には、永遠に答えが出ない無限の芒星を描いてしまうのである…… キリが無い、つまり永遠の不完全って事、らしい。
んだから消去法で完璧な出来上がっている図形が円であり、その辿り着く場所『球』なのである。
やや、脱線、スマソ。
本題に戻ろう。
そう言った理由で、魔方陣は『円』で構成されている。
描く正円は大体四つ、外輪に一つの円、中程に重ねられた二つの円、最後に中心に一つの円、そう構成されている。
外輪と中程の二重の円の間には、不完全な図形、三角形や四角、それぞれを重ねた六芒星角形や七芒星、八芒星が描かれる。
これは、自分が信仰する神の数や、辿り着いた真理の数、俗な所では倒して欲しい周辺の敵国の数なんかで、結構自由に書いちゃってたりしたらしい、あ! あくまでも皆さんの時代から見た過去の魔方陣のお話だけどね。
兎に角タリスマンは単純な正円の内側にもう二つの正円、その中に『陣』を描いた物である。
ここに『方』は使われない。
それほど単純な物なのである。
『陣』に書かれて居るのはたったの四文字、だけだ。
『吸』、『吸』、『吸』、『吸』、この四字、それだけが皆さんの時代で言えば古代ヘブライ語で書かれているだけ、そんなシンプルな物なのであった。
いつかのどっかで空いた時間が有れば誰にでも作れるお守りだ、是非明日試していただきたい。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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