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#ハッピーエンド
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【連載小説】私、悪役令嬢でしたの? 侯爵令嬢、冒険者になる ~何故か婚約破棄されてしまった令嬢は冒険者への道を選んだようです、目指すは世界最強!魔王討伐! スキルは回復と支援しかないけれど……~
97. 令嬢、野営 ④ デニーはエマのショックに気が付いていないようで、炎を見つめながらやや自嘲気味な微笑みを浮かべて言う。 「まあ、でも、今でも待っていてくれるかは分からないけどね…… 僕、全てを放り出して冒険者になってしまったから、ね……」 どこか寂しそうだ。 エマがショックから立ち直り、デニーを元気付けるように言った。 「きっと大丈夫でしてよデニー、だってデニーはとっても素敵ですもの! 婚約者の女性はきっとデニーを待ち続けていらしてよ」 自分の事よりデ
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【連載小説】私、悪役令嬢でしたの? 侯爵令嬢、冒険者になる ~何故か婚約破棄されてしまった令嬢は冒険者への道を選んだようです、目指すは世界最強!魔王討伐! スキルは回復と支援しかないけれど……~
83. 令嬢、商う ② エマは内心で焦り捲っていたのである。 王都のポンダー商会と言えば貴族街御用達の大店である。 それどころか、王宮にも様々な品を販売している格式ある商家でもあった。 勿論、バーミリオン侯爵家にも出入りしているし、多くの者が顔を見知っていた。 のみならず、王立学園の同期という事でクリスはアメリア担当的な役割を果たしていたのである。 勿論顔も熟知しているのだ。 案の定、挨拶を終え顔を上げたクリスの目は飛び出さんばかりに見開かれて行った。