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無限の思考力012

〜「無限の思考力 001」からお読み下さい〜
※今回から図や絵を用いて説明します。
 過去の記事もアップデートしたいと思います。


前節でも述べたように「論理的思考」を行う場合、「インプットの振れ」が「アウトプット」に大きな影響を与える。

それは、「インプットを変えれば、望んだアウトプットを得られる可能性がある」とも言える。


しかし、必ず得られるとは限らない。
その「可能性」を探るために、何をすればよいだろう。

私は、この「可能性」について考える時、以下のようにインプットを整理をすることがある。



ステップ①
インプットを以下の2つに分ける。
・自分がコントロールできるインプット
・自分がコントロールできないインプット

ステップ②
さらに上記を以下の2つに分ける。
・インプットの値が定数(条件が固定)
・インプットの値が変数(条件が変わる/変えられる)

すると、以下の図のように4つのエリアに分かれる。

インプットの区分け

「自分でコントロールできる」かつ「定数」のエリア(灰色)は、インプットの有無だけをコントロールできるエリアとする。

ステップ③
「影響の大きさ」と「振れ幅の大きさ」を考慮してインプットを配置する。

私は直感的に分かり易いので、以下のようの整理している。

・図の中心から上下方向へ離れるほど影響が大きい
・図の中心から右方向へ離れるほど振れ幅が大きい
 左側(定数側)は振れ幅が無いため考慮しない

「影響」と「振れ幅」


ステップ④
インプット全体のイメージを把握する。

この作業は、精度はそれほど重要でない。インプット全体のイメージをつかむことが大切だ。

それでは、実際にインプットを配置してみよう。

インプット記入例

例えば、アウトプットをコントロールする場合、「要素A」を変更することが効果的と言える。何故なら、コントロールできる中で、最も影響が大きく、振れ幅も大きくとることができるからだ。

要素A

「要素D」は、外的要因によりアウトプットが大きく左右されやすいと言える。よって、この要素の調査に時間をかけるべきだと推測できる。

要素D

「要素F」は、インプットの有無がアウトプットにさほど影響を与えないと言える。

要素F

そして、影響が大きくコントロールできない「要素H」「要素J」「要素K」が3つもある。

要素H J K

これら全体から、インプットを振ることでアウトプットをコントロールすることが難しいとわかる。別の方法でないと望んだアウトプットにならない可能性が高い。

もちろん、「望んだアウトプットを得られる可能性」は「現在のアウトプット」と「望んだアウトプット」の「乖離の大きさ」にも依存している。

したがって、その「乖離の大きさ」と「インプット全体のイメージ」から、「可能性」を探ることになる。

しかし、「可能性の有無」はこの時点で、ある程度の判断ができるだろう。

「無限の思考力 013」へ続く

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